毎年年末最後の二日間は、今年の自分を振り返る「自分版今年の出来事ベスト10」です。
今年の自分なりの十大ニュースを選んで順位をつけることで、この一年を総括できるのだと思います。
今日十大ニュースの前半で第10位から第6位までのご紹介です。
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(第10位)骨髄提供者の資格喪失(10月17日記事)
献血は私が若いときから続けてきて、それがさらに発展して骨髄提供ドナーとして登録をしてきたもの。
この骨髄提供ドナー資格は満54歳までなので、55歳になる誕生日で自動的に資格喪失となりました。
ドナーとして実際に骨髄を提供したのは一度だけで家族には心配をかけましたが、あのドキドキ感と無事に終えた後の安堵感、そして達成感は良い思い出です。
誰に提供したかも、相手の方の健康が回復したのかどうかも分かりませんが、担当のドクターからは「成功したと信じましょう。あなたは他人の命を一つ救ったのですよ」と言われた言葉は私にとっての心の勲章です。
(第9位)勤続30年表彰で答辞を読み上げる(7月16日)
本当は昨年が勤続30周年だったのですが、身分が国の公務員ではなかったためにもらえず、復職した今年に表彰をしていただきました。
そして受賞者の中で最長老ということから式辞に対する答辞を読む栄誉を与えていただきました。
勤続30年ですか。今でも採用初日に事務所を訪ねた日の情景が目に浮かびます。仕事上の思い出はたくさんありますが、今を一生懸命積み重ねて来ただけのことのような気もします。
お世話になった皆様には心から感謝申し上げます。
(第8位)宮崎駿さん最後のアニメ「風立ちぬ」の試写会(6月29日)
娘の仕事の関係で、映画公開に先立って試写会をスタジオジブリの上映会場で見ることができました。
もう宮崎監督は長編アニメを作らないそうなので、最初で最後の宮崎アニメの試写会。アニメ製作現場のテレビ番組では、実際にこのときに見たことのある風景が登場していました。
とってもよい思い出になりました。
(第7位)掛川でスローライフ講演会(11月30日)
掛川で助役をしていたときに始まったスローライフ運動。そしてその運動の受け皿としてできたNPO法人スローライフ掛川。
このNPO法人スローライフ掛川が設立十周年ということで、記念公園の依頼を受けて掛川へ行ってきました。
あの当時は後のNPOのメンバーの皆さんたちと一緒になって訳も分からず活動していたスローライフ運動ですが、「早く、安く、便利、効率」から、「ゆっくり、ゆったり、心豊かに」という流れに舵を切るべきだ、と唱えたスローライフ運動は、社会に一定の影響を与えることとなりました。
講演では、スローライフ運動の元となった掛川の生涯学習運動への思い出、そしてスローライフと今日的評価などについてお話をしましたが、それは私なりのスローライフへの思いをまとめる作業でもありました。
また今回掛川へは、新千歳空港から静岡空港への飛行機で向かいましたが、私が在任中はまだ建設途中だった静岡空港。
立派に完成して、掛川からの至近の距離であることが改めて実感できました。
静岡の人は北海道を庭に、そして北海道民は静岡を自分の身近なフィールドに感じられるようになりました。
新たな交流の芽が育ち始めています。
(第6位)釧路のキリンさんの話題
→キリンがマチへやってくる(3月8日)
→"キリンが来る日"という絵本が届く(8月15日)
→動物園でキリンのスカイ君を見る(12月14日)
釧路での最後の仕事は、チャイルズエンジェルという女性を中心とした団体がキリンを釧路動物園に寄付するという運動の市役所としての受け皿づくりでした。
一時はキリンが来るのかどうかが危ぶまれた時期もありましたが、脅威の行動力と粘り強い取り組みで、ついに盛岡動物園から帯広動物園に貸し出されていた網目キリンのオス、スカイ君が釧路へ来てくれることになりました。
動物園内の飼育舎の改装や見物台までも寄付していただき、十月にとうとうスカイ君が釧路動物園に到着、二年にわたる取り組みが大団円。
私は4月で釧路を離れてしまったのですが、12月中旬の釧路出張の折に足を伸ばして動物園を訪ねて実際にスカイ君に会えました。自分なりの一つの心の区切りができました。
また、この活動とスカイ君が釧路市動物園に来園するにインスピレーションを受けて、直木賞作家の志茂田景樹氏さんが文章を書き釧路在住のデザイナー木島誠悟さんが絵を描いた絵本「キリンが来る日」(ポプラ社)が完成しました。
そしてこの絵本は、全国学校図書館協議会・毎日新聞社主催の第19回日本絵本賞の候補絵本にもなったそう。
皆さんも釧路動物園のスカイ君をどうぞよろしくお願いします。
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以上が、自分版今年の十大ニュースの前半の第10位から第6位まで。
この一年が改めて思い出されます。
第5位から第1位は明日お届けします。