明日北大農学部で、学生さんたちを相手に国交省の緑地関係政策についてお話をしてきます。
その趣旨は、国家公務員を目指す学生さんたちに対して国土交通省のやってきたことを説明して就職のための参考にしてもらおうというもの。
就職のための情報提供ですから、単に今やっている行政上の制度の説明だけではなく、公務員になることの意味やその可能性、そして仕事の心構えなど少し幅広に話をしてくる予定です。
自分自身も学生の時には、社会人になってからの仕事に対する考え方などまったく聞いたこともなかったので、そうした経験談も踏まえながら意見交換ができることを期待しています。
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ところで、「公務員(社会人)になってからの仕事って一体何をどうするのか」と聞かれたらどう答えるでしょう。
その問いに対する答えを一応作ってみました。それは、
①社会の課題は何かを考える
②ではどうすればその課題は解決されるのかを考える
③課題解決のために使える資源・資産は何かを考える
④いくつかの解決方法を提案し、利害関係者と調整をする
⑤制度設計、予算確保を行う
⑥世間へ向かって宣伝・プレゼンテーションを行う
⑦制度を運用する
⑧課題が解決されたかフォローアップして、制度は時代の要請に基づいて改正・改定を行う
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…ということ。
これらは民間企業にいても同じようなもので、企業活動で社会の抱える悩みが解決して欲望が満たされるのであれば、モノとしての商品やサービスとして対価を得て供給し、ビジネスになればよいのです。
①~⑧は、全ての工程を一人で行うことはなく、どこかの部分だけを担当するということも多いでしょう。
しかしこうして制度や予算が出来上がって、次の時代の課題解決に向けて常に社会を動かしていかなくてはなりません。
そしてわれわれも一国民、一市民として課題解決に参加し貢献できることも多いはず。
…とまあ、こんなお話ですが、学生のときに聞いていたなら何か人生が変わったでしょうか。
とにかく明日は若い人たちと交流をして来たいと思います。最近の若者がどういう意識でいるのかには興味がありますぞ。