わが職場への新規採用職員に対する内定式がありました。
新人は約70名で、近来では採用人数が多い年になりました。
今年の採用は単純に来年大学を卒業する学生ばかりではなく、年度途中の来月の11月1日採用という変則的な採用の人たちも多くいます。
私の担当する採用者は5人でしたが、28歳という人が多くしかも現在の居住地も茨城県、東京都、長崎県など、普段はあまり縁のないような土地からもずいぶんと採用の幅が広がりました。
このくらいの年ごろになるとお付き合いをしている女性もいたりして、「今回採用になったことでようやく相手の女性のご両親を訪ねることができました」という若者もいました。
「相手のご両親はなんて言っていましたか?」と訊くと、「殴られることもなく(笑)、よろしくお願いしますと言って下さいました」とのこと。
就職したらすぐにでも結婚するような勢いで、やはり就職という形で身分が安定すれば生活も落ち着いて人生のステップを踏み出すことができるというものです。
夜には採用内定者に対する幹部職員による歓迎会がありました。
何人かの若者に、「開発局と他の自治体や企業とを比べてどこに行こうか迷いましたか」と訊いてみると、「大きな仕事をしたかったので開発局一本でした」という力強い答えが返ってくる人もいれば、「地元の市役所も受けていましたが、そちらは落ちました」という人もいて、「それはそういう縁だったんだね」という話で笑いました。
「親御さんが、子供に転勤のある職場を嫌って『国に行かない方が良い』ということがあるんですよ」と言うと、案外皆さん「そんなことがあるんですか」と驚いていました。心強いですね。
女性の採用を増やせという政府の方針もあって女性の姿も例年になく多く、明るい雰囲気になりました。
可能性の塊である若い人たちが組織に入って来ることがこんなに気持ちを明るくさせるとは思いませんでした。
地域を守る組織としてがんばろうという力が湧いてきました。