北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

コツコツ積み上げる観光地の魅力

2014-10-28 23:18:57 | Weblog

 今月の始めに群馬県を旅して、吹割れの滝や富岡製糸場を見てきました。

 観光のことを考えるにつけ、世に優れた景観はたくさんあるのだけれど、それだけではなかなかお金にならない、稼げる施設になるのは難しいと感じている私。

 吹割れの滝でも、そこから稼ぎに結びつけるのはせいぜい駐車場とその周辺のお土産屋さん、そして近傍の温泉宿という組み合わせでしかありませんでした。

 いくらすばらしい景勝地でもそれをビジネスにするのは難しいんだなあ、と思っていたのですが、ふと(それにしてもはるばる札幌から吹割れの滝を見に行こうと思って、そこまで行くのだからついでに富岡製糸場を見に行こう、という気になったんだよなあ)と思い返しました。

 個別の施設にはそれほどのお金を落とさなかったとしても、飛行機台や鉄道代、宿代に食事と積み重なるとそれなりの出費にはなっています。

 大きなメインの魅力で地域に引っ張ってきて、そこから周辺地への移動・観光を誘い、トータルでお金を落としてもらって満足を与えるというのが、エリア全体の観光政策。

 自然の景勝地にせよ産業文化遺産にせよ大きな魅力はより大きな吸引力を磨き、周辺のミニ観光施設はおもてなしで納得と満足を与え、宿泊施設、休憩所、トイレ、道路環境などはしっかりと維持管理されて、地域全体の不満を解消し魅力を増すように努力するのが良い。

 小さな観光地の単位で損得や良し悪しを考えるのではなく、地域やエリア単位での総合的な魅力を考える視点を持つべきです。

 大儲けはできなくてもなんとかそこで営業を続けてくれていることが大切な宿やソフトクリーム屋さん、美術館があることで地域の魅力が増している施設は多いのです。

 地域観光のポテンシャルというのは、大きなホームラン一本ではなく、"合わせ技一本"で、コツコツ積み上げた総合力です。

 そういう視点で、参加者に脱落者を出さないようにしてみんなで支えつつ、大きな魅力を育成するというように地域全体で取り組みたいものです。


      ◆   


 北海道開発局ではこのたび、ホームページのかたすみに「フラっとインフラ 公共施設写真集」というコーナーを設けました。

 なにかしらの形で北海道開発局が関わってきた公共施設の中にはちょっとした観光地としての魅力を持ちつつある施設が結構あるのです。

 旅のメインの目的にはならないかもしれませんが、ふらっと立ち寄ってみると「おお、案外すごいじゃないか」という景色が広がっているかもしれません。

 
【フラっとインフラ 公共施設インフラ写真集】
 

 もちろん滝野すずらん丘陵公園も載っていますよ。

 

 

 

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