私が職場内で、問題意識を強く持っているテーマがあります。
飲んだ時などにちょこちょことそれについて話をしていたところ、その問題を扱う担当課から連絡が来て、「ちょっとその件について説明してくれませんか」ということになりました。
これまでに考えてきたことはパワポファイルに作り込んでいたので、それをもって担当の方に説明をするチャンス。
これも一つのプレゼンテーションなわけで、こちらの主張を一所懸命に説明したところ、「なるほど」「それは初めて知りました」「確かに大変ですね」と、それなりにこちらの言い分には理解を示してくれました。
「しかし私の主張を取り入れた調整原案を作るというのは大変でしょう(笑)」と言うと、「ええ、おっしゃる通りです(笑)」という返事。
ごく一部の意見だけを聞いて、全体調整の原案に取り入れるというのは難しいわけで、それは調整担当が提案するには荷が重すぎます。
原案というのは【皆が】納得するように持ってゆくためのものだからです。
一部の意見だけを反映させてしまうと、「なぜうちの事情は聞かなかったのか」と反発を食らうだけです。内容に共感してもそれを表現できるかという力学は全く別物なのです。
「例年、これを扱う会議は事務局が原案を提示すれば皆渋々ながら一発で了解を得られていたようですが、今年はその前にプレ会議か事前調整会議を開いてくれませんか。その場で私の方から説明をしてみたいのですが」と言うと、「検討します」という返事。
まずは例年通りにすんなりと進めずに、もっと検討を加える手間をかけてもらいたいところ。それがまず問題がそこにあることを意味するからです。
誰も困らせずしかも敗者を作らずに、自分の主張を受け入れてもらうというのはとっても難しいのですが、今年がダメなら来年も継続すれば良いというくらいの長期的視野で戦略的に取り組んでいこうと思っています。
たとえ正論でも大人数の中で主張を通すというのは難儀なことですが、ちょっとワクワクもしています。
仕事ってワクワクすれば辛いことでも案外楽しくなるものですよ。さて、もうちょっと頑張ってみます。