市内の挨拶回りの間隙を縫って転出手続きを住基カードで行いました。
私は釧路で作った住基カードをいまだに使っていますが、転出届を書いてこのカードと一緒に提出すると、転出情報がこのカードに入れられます。
紙による転出証明をもらうことはなく、次の転入先で転入届とともにこのカードを提出するとすぐに手続きをしてもらえるというわけ。
住基カードはe-taxでの確定申告にも使えますし身分証明書にもなりますが、私は『こういうカードを持つということはどういうことか』という興味から取得して使っています。
多くの人がこのシステムを使うことは情報面での社会資本の充実ということなのですが、多くの人が情報漏えいや行政不信からシステムに参加していないのは行政の効率化に参加していないということで、私としてはちょっと残念なことだと思います。
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さて手続きが終わったところで、市役所の担当の方から、「小松様はマイナンバーカードも申し込んでおられますね」と言われ、そのことを思い出しました。
マイナンバーカードは昨年の暮れに申し込んであったのですが、役所からはいまだに梨のつぶてで、一体どうなっているのやら。
ネットではサーバーの調子が悪くて配布が滞っているようだ、という情けない様子が伺えますが、私も写真まで撮影して申し込んでおり、稚内でもらえなければまた次の札幌で再申請をするのかな、と疑心暗鬼になっていたところです。
「小松様ですが、申し込みが1600番台なんです。それで現在、1300番台の方に配布を行っているということで、まことに申し訳ないのですが転出の時期までには間に合わない恐れが強いと思われます」
「はあ…」
「次の転入先での配布になろうかと思いますのでご容赦いただきたいのですが」
「写真などを送りましたが再申請ということになるとそれが無駄になるのでしょうか?」
「いえ、今お渡しした住基カードのほうに写真データも入っていますので、転入先の窓口でその旨お伝えいただければ写真データはそのままにして配布手続きができるようになっています」
「え?そうなんですか?あ…ああ…」
ここでカードをもらえなければご破算になってやり直しかと思いきや、このあたりは連携ができているようでちょっと感心しました。
マイナンバーなども、情報漏えいやデータ悪用を恐れて机の奥にしまってしまい関心を失ってしまうよりも、私はシステムに参加したうえで『何がどうなるのか』を関心を持って見届けるという生き方を選択したいと思います。
新しい時代の到来は何事も逃げてしまっては遅れるばかりなのじゃないでしょうか。これも結構疲れるのですが、関心と興味を失った瞬間に心の青春は終わるんですよ、きっと(笑)
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夕方の飛行機で明日の打ち合わせと会議出席のために札幌に移動。
機上から利尻富士がきれいだったのと、下を眺めると雪原の中に原野そのものの蛇行河川がくっきりと見えました。本州ではこんな姿は見られないでしょ?
だからこういう風景も私にはものすごく北海道らしくて新鮮で感動してしまいます。地上の夏にはどういう風に見られるのでしょう。
稚内勤務もあと三日。今の立場で宗谷の風景が見られるのも残りわずかとなりました。