私が札幌市内での通勤に利用しているのはSAPICAという電子マネー。
札幌圏の地下鉄・バス・市電で乗り降りの際にセンサーにピッ!とタッチするだけで清算ができるお手軽なカードです。
札幌圏の公共交通では、PasmoやSuicaなど大抵の交通系カードが使えるのですが、SAPICA最大のメリットは、札幌市営地下鉄・バス・市電の利用で利用金額の10%がSAPICAポイントとして溜まり、そのポイントでまた支払いができるということ。
(210円支払いの場合は、210ポイント以上ある場合に使える)
還元率は10%ということは市営交通が10%引きで乗れるのと同じことで、かなりの高割引率です。
このカードは記名にすることで、紛失したり使えなくなったりした場合には再発行をしてもらうことができ、元の残金も復活してもらえるという安心設計。
さらに金額が不足するときの備えとしてクレジットカードに紐付けして、一定の金額以下になったら自動チャージをしてくれることもメリットです。
これだとクレジットカード利用のポイントもさらにつけることができるのです。
私の場合は、残り金額が1000円以下になったら1000円をチャージするという設定にして、もう何年も使っています。
ところが先日クレジットカードの利用明細を見ていて、ふと首をかしげました。
それはある特定の日に多額のオートチャージ金額の請求が発生していたこと。
気が付いたのは、今年の1月4日になんと8000円ものチャージ金額という記録がありました。
(んん?1月4日は仕事始めだけど、一度に8000円ものチャージをした記憶はないぞ?)
いぶかしく思って、その前の支払い明細を見てみると、12月3日に5000円、11月2日には4000円のまとまった請求金額が掲載されています。
以前はチャージしたたびに1000円の請求があったことを覚えていたので、一度に1000円以上の請求はなかったはず。
カードリーダーを使ってサピカーの利用記録を見てみても、1月4日に8000円ものチャージがあった記録はありません。
(え~、もしや詐欺?)
もしも詐欺だったらどこに申し立てをするべきか、いやいや、まずは本当にチャージされていないかどうかを交通局で確認しないといけないのか、と頭の中はぐるぐると回っています。
対応をどうしたものかと考えながら、SAPICAのホームページをよくよく読んでいると、意外なお知らせに気が付きました。
昨年6月17日付のお知らせなのですが、そこには「SAPICAオートチャージの利用額に関しまして、クレジットカード会社から発行される請求書への掲載を、従来のチャージ毎から一カ月単位で合算しての表記へと変更させていただくことにしました」という記述がありました。
つまり、月初めの数千円の請求というのはその前月にチャージした金額の総額ということでした。
それならば月々の利用金額と整合が取れています。
以前はチャージ毎だったのにいつの間にか合算に変わっているという情報を知らなかっただけの独り相撲でしたが、適切な請求金額で詐欺じゃなかった、とホッと一安心です。
現代の世の中では、カードやスマホによる電子マネーが横行していますが、その詳しい取り扱いの説明なんてほとんど読まずにお気軽に利用している面があります。
今回はSAPICAのホームページを読んでいて、改めて、公共交通以外にもセイコーマートやサツドラさんでも使えて、一定率のポイント(0.5%程度)が溜まるということを改めて知りました。
突然の取り扱い仕様変更に戸惑うこともしばしばで、社会についてゆくのはなかなか大変です。
ちょっとドキッとしましたが、良い頭の体操になりました(笑)。