ワカサギ釣りのために氷に穴を開けるためには、アイスドリルを手動で回すというのが一番基本ですが、実はこれが結構な労働です。
状況は湖によってかなり異なりますが、雪が厚く降り積もっている朱鞠内湖は柔らかいのですがとにかく層が厚くて柄の長い現地特性のドリルでなければ湖面に達するのに難儀します。
また山の上の湖、糠平湖や阿寒湖では氷が固くて暑く、これまた湖面まで穴を開けるのにかなり時間がかかって苦労します。
せっかく開けた穴が全く釣れないダメ穴だったりすることもしばしばで、穴を開けなおすのには自分を奮い立たせなくてはならないほど。
そこで最近はアイスドリルを、力の強い充電式の電動ドリルに装着して穴を開けるということが流行ってきています。
私もマキタの18Vのドリルを購入して何度か氷の穴あけに挑戦しました。
ところがこれがうまくはまると良いのですが、力が強いだけにドリルの歯が氷に噛んだりするとドリルを持つ手の方に強い反動が返ってきます。
ドリルの持ち手の長さが短いから反動も強くなり、一度手首を痛めました。
ドリルの高回転をギヤで低回転にすればトルクが強くなるし、手首も傷めないのにと思っていたら、札幌市手稲のアウトドアショップCORSOにI・STYLEさんの「ドリルオーガー コンバージョンキット」なる、まさに思っている通りの商品が売っていました。
「やったぜ!」とうれしくなって早速買い求めました。
お値段は約1万円とお高いですが、まずは組み立てて試してみましょう。
箱の中身はこんな感じで、ハンドルのような手で持てるパイプに鉄の板をとりつけてドリルも取り付けるのですね。
組み立てはドライバーとレンチでやりますが、回転を伝える軸にドリルが正確に直角にはまるように固定器具をねじ止めしてゆきます。
その後で、ドリルの回転スイッチをレバーで操作できるように位置を調整しながらいくつかあるねじを固定してゆきます。
しっかりと固定を終えたら充電池を装着し、レバーを操作してみましたがちゃんと動きます。なかなか良い感じです。
これだと低回転でドリルのトルクが強くなりますし、ドリルの回転軸から離れた位置で両手でハンドルを押さえることができるので、回転に負けない力が出そうです。
アイスドリルも装着してみました。
唯一最大のデメリットは、ドリル関連の荷物が重たくなることです。
急斜面や駐車場から延々と遠くのポイントまで道具を運ぶ際にはかなりつらい旅になることでしょう。
それを補って余りあるメリットと言えるのかどうか。
明日あたりフィールドに出かけて試してみようと思います。
使用感などはまた後日報告しますね。