通院の頻度が増している高齢の父の状況。
母親は「検査しても結果の表もくれないし、ちゃんと説明してくれているんだかどうだか」」とやや医師に対して不信感を持ち始めています。
本当は父には検査結果の説明や治療方針などは説明をしているのかもしれませんが、その父が母や我々子供たちにどのような状態なのかを的確に説明できません。
このままでは不信感は解きほぐせないと思って、昨日来るよう言われた父の点滴には弟が付き添いで行くことにしてくれました。
弟に「どうだった?」と訊くと、「うん、点滴の回数が増えているのは、腎臓の数値が良くないからだって。この間の血液検査の推移がわかるデータもくれたし、不必要な検査や点滴をされているということじゃないようだよ」とのこと。
「そうか、それは良かった。次はいつだっけ?」
「明日の土曜日さ」
「ええ?それはまたすぐの話だなあ」
「一回の点滴は3時間だからね」
「だろう?いくら送り迎えのバスがあるとはいえ、週に二回も3時間の点滴を受けているようでは、本来は入院ものじゃないのか?そうじゃないとしても、これじゃ日常の暮らしがままならないんじゃないか」
「うん、そこは気になるところなので明日も僕が連れて行くことにして、点滴の頻度を落とせないのか訊いてみるよ」
やはり弟は頼りになります。
加齢や認知症などによって判断能力が不十分になった人のために、成年後見制度があると市役所にいたときに勉強しました。
これは判断能力がまだあるうちは"任意後見制度"、すでに判断能力が不十分になったときには"法定後見制度"が適用になります。
法定後見制度も、「後見」「保佐」「補助」の三つの種類があって、これらのどれになるかは判断能力の程度によって家庭裁判所が判定を行うこととされています。
我が家の場合はまだ母親がしっかりしているのですが、病院に毎回付き添うほどのことはもうできません。
判断を補う後見制度のことや、そろそろ介護や支援をどのように受けるかも考えておくべきでしょう。
いろいろな制度を勉強して、高齢の両親のいざというときに備えないといけない時期が迫っています。