朱鞠内湖ワカサギ釣りのお土産を持って実家の様子を見に行きました。
よもやま話をしているうちに母親が、「最近お父さんの通っている病院が変なんだよ」と言い出しました。
「どうしたの?」
「コロナなのにだんだん次の通院期間が短くなっているんだよ」
聞けば、年末に通院した際にはお正月を挟むということもあって、35日分の薬が出たとのこと。
それが年明けに行ったところ「次は七日後に来てください」と言われ、その次は「次は五日後に来てください」と言われ、薬もその日数分しか出してもらえなかったとのこと。
「コロナだからあまり頻繁に行かないほうがいいと思うんだけどねえ」
「ふーん、通院のスパンが短くなっているというのは気になるね。症状が悪化しているわけじゃないの?」
「いいや、お医者さんは『だんだん数値は改善していますね』と言っているって言うんだもん」
その病院は普段から投薬が多いことで知られているのですが、父のもらう薬も8種類に及び、やはりちょっと多い感じがします。
しかしどうも父は性格的にお医者さんに詳細の説明を求めるようなことはできない様子。
次もあまり短期間に呼ばれるようなら私か弟が同行して、どのようなことなのかを一緒に聴くようにしなくてはいけないでしょう。
しかし病院が変わることが新たなストレスになったりして、日常の安寧が崩れることは全体としてはかえって行けないのかもしれず、QOL(=生活の質)を一番高くする良い解決の方策はどういうことなのかに悩みます。
親の高齢化問題はこういう形でも現れるのですね。
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一方母の方は、白内障の手術を成功裏に終えてから「世の中が明るくなった」と手放しの喜びよう。
視力も1.0と1.2になり、新聞を読むのに眼鏡もいらないそうです。
「日本の医療はすごいと思うけど、その逆の思い出もあるしね」と言います。
「え?どういうこと?」と訊くと、「肩が上がらなくなった時のことさ」と2~3年前のことを話してくれました。
「あるとき肩が痛くて、左手が『前へ倣え』より上に上がらなくなったのさ。それで近くの整形外科へ行って検査したらMRを撮ってくれて、『肩の腱板が切れている』って言われたよ」
「ああ、そんなことがあったね。そういやその話のその後はどうなったんだっけ?」
「先生がMRの画像を見せてくれて、『ほら、こことこことここの3か所の腱板が切れている。ただもう高齢で手術をしてもリハビリは大変だし、治る保証もない。腕がとりあえず前までは上がるのなら、それで我慢してそのまま過ごす方が良い』っていう診断だったんだよ。(ああ、もうこんあ状態で一生過ごすのか)ってちょっとショックだったけどね」
「それでどうなったんだっけ?」
「なんもさ、一週間たったら腕がすっと上にまで痛みもなく上がるようになったよ。一体あの写真はなんだったんだろうね?(笑)」
まあとにかく治ったのだからあまり文句も言わずに置きましょう。
さて問題は父の通う病院ですが、対外的な交渉をするうえではそろそろ後見人が必要みたい。
弟との連携が必要です。