前回ご紹介した、パソコンを処分してくれるサービス「ReNet.jp」ですが、事前に注文しておいた段ボールが届きました。
ちなみにサイズさえ指定の範囲(三辺の合計が140㎝以下)に収まっていればどんな段ボールでも良いのですが、我が家は資源回収のたびに段ボールを供出してしまっていたので手元に適切な段ボールがなかったのです。
届いた段ボールはコンパクトに折りたたまれた状態でしたが、これを広げれば31㎝×43㎝×36㎝で三辺の合計が規定の140センチに収まった段ボールに早変わり。
これにデスクトップパソコン1台とノートパソコン1台、さらに空いたスペースには手元の小型家電を詰め込めるだけ詰め込んでもよいのです。
もうバージョンが古くなってしまったタブレットも詰めましょう。使わなくなったマイクも詰めましょう。
【高さはデスクトップパソコン本体とぴったりです】
ちなみにデータ漏洩を防ぐために、ハードディスクにはドリルを入れて物理的破壊を加えておきます。
最後に梱包した段ボールですが、あとは指定の期日に宅急便の業者さんが印字された申込用紙を持参してくれるのでそれを貼り付けて手渡せば処分は終了です。
パソコンに使われている金銀などの貴重な金属はしっかり回収されて再利用されることを期待します。
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現代日本は「都市鉱山」と言われます。使用済み小型家電に含まれている金属を利用できるので「都市にある鉱山」という意味です。
先ほどのReNet.jpによると、日本で一年間に使用済みとなる小型家電は65万トン。
このうち有用な金属は28万トンで、金額にするとなんと844億円にも上るそうです。
さらに、国立研究開発法人物質・材料研究機構の試算によると、金は国内に約6,800トンと世界の現有埋蔵量42,000トンの約16%、銀は、60,000トンと22%におよび、他にもインジウム 16%、錫11%、タンタル10%と、世界埋蔵量の一割を超える金属が多数あることが分かりました。
【参考』
https://www.nims.go.jp/research/elements/rare-metal/urban-mine/data.html
ただ例えばスマホ一台あたりが含む貴金属の価値は100円程度ともいわれます。
この100円を生み出すためにはそれ以下の手間賃で家電回収・分解・金属回収ができなくてはなりません。
そうした社会システムが求められますが、同時にそうした動きに協力しようという国民的な姿勢も必要です。
お家に眠っているパソコンは、子孫のために資源の再利用を図りましょう。