北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

稚内経済の光と影 ~地方都市の元気

2020-08-27 23:57:55 | Weblog

 二泊三日の網走~稚内出張から帰宅しました。

 今日は稚内で昔からの知人を訪ねて地元事情を教えてもらいました。

 私は「ホタテが売れなくて単価が下がって経済的に大変」なのじゃないか、と思っていたのですが実際はもう少し複雑です。

 まずやはりコロナのせいで大変なのは観光部門です。

 稚内空港への飛行機の乗り入れも減便されていて、東京からの観光客が激減中。

 その余波は、利尻・礼文の離島観光のフェリー乗客数と観光バス利用者数の減少に繋がっています。

 当然それに付随する飲食消費も減っているので観光関連産業は辛い日々が続いているようです。

 ところが今回の出張では、ホテルの宿が満杯で部屋を取りにくい状態で、実際泊まったホテルのこの日は満員でした。

 そこで宿泊しているのはどんな人なのかと注意してみてみると、工事の業者さんと思しき方が多いよう。

 聞けば、宗谷丘陵での風力発電工事が本格化して来ていて、併せて送電線を強化する工事もあり、千人単位の業者さんが稚内とその近郊で建設作業に従事しているとのこと。

 長期間にわたる仕事を見越しているところは宿舎を建設して地元コンビニ業者を入れて食料その他のサービスを提供しているそうで、関連して稚内でのホテル宿泊やアパートでの長期滞在なども多く、活気がでてきています。

 ところが「工事関係者はコロナの陽性者を出すと工事がストップするので、コロナ対策には非常に気を使っています。そのため作業従事者は夜に繁華街へ繰り出すことが禁止されているところも多いのです」とのこと。

「それじゃあ飲食店は潤いませんね」というと「そこが悩みどころですね」と仕方がないという様子。

 経済的には陽の当たるところと影の部分が際立っているようですが、それでもどっこい、地方都市はまだまだ簡単には廃れません。

「風力発電の設備も、今までは3千kw~1万kwだったのが、これからは3万kwが主流になり大きくなりますし、数も今までよりずっと多くなりますから、このあたりの丘陵の風景はこれから大きく変貌しますよ」とも。

 どうせなら、地元で発電する電気の余剰を使って車も家もエネルギーは全市電力の町くらいになれば世界が注目するのになあ。

「男子三日会わざれば刮目して見よ」と言いますが、地方都市だって少し訪ねずにいると変化するものです。


 三日間で1050㎞の行程でしたが無事に完走です。

 やっぱり人に会って話をすると元気になりますね。

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