先月末に長野県小布施町で進められている総合防災公園nuovoを見学してきました。
こちらでは、災害時の救援スキルとして小型特殊免許の取得を奨励し、さらに免許を取得した方たちのために普段から重機の操縦練習ができる場所を提供していました。
見学当日も私とほぼ同世代のお父さんたちが小型バックホウを操って操縦の練習をしていました。
精神としてのボランティアはもちろん大切ですが、せっかく現地へ赴くならばもっと役に立つ資格とスキルをもって臨むならばもっともっと被災者の役に立つのに。
その代表的なスキルが泥搔きや廃材の移動を行う重機の操縦です。
一人でも多くの方が、いざというときのために重機の運転ができるようになることは、真に災害に強いレジリエンスな社会ということになるでしょう。
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そして今回施設を見学し、主催者である林さんから直接お話を聞いて、被災地に重機とボランティアのオペレーターを派遣するときに求められるスキルを知りました。
それは、バックホウの操縦と建物を壊す「解体」、そして「チェンソー」の資格・スキルなのだそう。
被災に実際に入ると、単にバックホウで土や泥を動かすだけではなく、廃材を運んだり木材や樹木をチェンそーで切るという作業が多いからなのだそう。
林さんは本職はお寺の住職さんなのですが、以前は境内の樹木をお金を払って切ってもらっていたのが、チェンソーの練習をするフィールドとして境内を提供することで、大勢の方がお金を払って木を切ってくれるようになった、と笑っていました。
なるほど、と納得したのですが、わが身を振り返ると、大型特殊免許と、作業免許としてはバックホウ・ホールローダーなどの建設機械とフォークリフトを持っているだけ。
いざ実践となると、私には解体とチェンソーの資格・スキルがないことに思い至りました。
そこで今般、まずは解体の免許を取得するべくとある教習機関に春先の講習申し込みをして先日受講票が届きました。
私の場合、大型特殊免許と建設系作業免許を持っているので、解体の免許取得には5時間の講習で良い、とのことで、ペーパーではありますが少しは気持ちが楽になりました。
解体用の重機では、バックホウのアームの先についているバケットを解体用の器具に交換すれば解体機材として使えます。
nuovoでは、重機の操縦を練習しながらアームの先の器具交換もできるような練習が行われていて、非常に実践的でした。
春になったら一年ぶりに重機の操縦ですが、あとはチェンソーの資格取得先を探します。
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