昨夜はサッカー中継中に津波警報が発令されて驚きました。実際に被害が少なくて良かったのですが…。
【正常化への偏見】
昨夜は日本対サウジアラビアのサッカー中継だというのに、良いところで津波警報の臨時ニュースが流れました。
テレビの警報は、北海道の東海岸で津波警報、それ以外の沿岸部と本州の太平洋側に津波注意報がだされたもので、「最大で2mの津波が予想されます」というだけで、一体何がどうなっているのか分からないという状態でした。
実際には千島列島の先でマグニチュード8.1(最終的にはM7.9に訂正)という巨大地震が発生し、それによる津波の恐れがあるとされたものです。
北海道では奥尻の津波災害の経験もありますし、最近ではスマトラ沖の大津波による甚大な被害を見せつけられていて、津波が決して稀な災害ではないことは知っています。
本当に来たら大変なことだ、と思いながらテレビの津波情報に目をこらしていましたが、実際は大きいところで数十センチの津波が観測されたにとどまり、被害らしい被害は出ずに済みました。
しかし警報の発令された自治体では避難命令が出されたものの、何人が避難したかという数の把握がしきれなくて混乱したようです。
避難勧告対象人員約13万人という数字は出されたものの、実際に避難した人はそれほど多くはなかったようでした。
釧路の知人からは、「夫からの緊急メールで何が起こったかを知り、雨の中を山の方まで車で避難したけれど、途中の道路情報板からは情報が得られませんでした。地域のFM局の放送が助かりました」という情報をいただきましたが、全体としては反応が鈍かったようです。
今回は結果として予報よりも津波が小規模だったためによかったと言うことなのですが、これが逆に予報よりも大きかったり、地形の関係で入り江の奥などで急激に水位が上昇するなどしていたら、と思うとぞっとします。
災害時の心理学に「正常化の偏見」ということがあるそうです。「大変なようだけど、自分だけはそれほどのことはないだろう」と安心しがちであるという心理だそうで、そのことが災害から逃げ遅れる原因にもなると専門家は指摘しています。
今回のように安全側に大きく出された予報が結果的に小さく終わったために、災害時の警戒情報がオオカミ少年のように、「また警戒が出ているよ」と軽んじられることを恐れるものです。
災害が怖いのは、いつ起きるか分からない、と言うことと同時に、こちら側の災害に対する緊張は長続きしないという宿命があるからです。
これに対するには断続的にシミュレーションを繰り返しておくことが一番です。いざというときの恐ろしさとその時の対処手段を頭の中で想像して焼き付けておくしかないのだと思います。
このことが次への糧になるよう祈るばかりです。
【正常化への偏見】
昨夜は日本対サウジアラビアのサッカー中継だというのに、良いところで津波警報の臨時ニュースが流れました。
テレビの警報は、北海道の東海岸で津波警報、それ以外の沿岸部と本州の太平洋側に津波注意報がだされたもので、「最大で2mの津波が予想されます」というだけで、一体何がどうなっているのか分からないという状態でした。
実際には千島列島の先でマグニチュード8.1(最終的にはM7.9に訂正)という巨大地震が発生し、それによる津波の恐れがあるとされたものです。
北海道では奥尻の津波災害の経験もありますし、最近ではスマトラ沖の大津波による甚大な被害を見せつけられていて、津波が決して稀な災害ではないことは知っています。
本当に来たら大変なことだ、と思いながらテレビの津波情報に目をこらしていましたが、実際は大きいところで数十センチの津波が観測されたにとどまり、被害らしい被害は出ずに済みました。
しかし警報の発令された自治体では避難命令が出されたものの、何人が避難したかという数の把握がしきれなくて混乱したようです。
避難勧告対象人員約13万人という数字は出されたものの、実際に避難した人はそれほど多くはなかったようでした。
釧路の知人からは、「夫からの緊急メールで何が起こったかを知り、雨の中を山の方まで車で避難したけれど、途中の道路情報板からは情報が得られませんでした。地域のFM局の放送が助かりました」という情報をいただきましたが、全体としては反応が鈍かったようです。
今回は結果として予報よりも津波が小規模だったためによかったと言うことなのですが、これが逆に予報よりも大きかったり、地形の関係で入り江の奥などで急激に水位が上昇するなどしていたら、と思うとぞっとします。
災害時の心理学に「正常化の偏見」ということがあるそうです。「大変なようだけど、自分だけはそれほどのことはないだろう」と安心しがちであるという心理だそうで、そのことが災害から逃げ遅れる原因にもなると専門家は指摘しています。
今回のように安全側に大きく出された予報が結果的に小さく終わったために、災害時の警戒情報がオオカミ少年のように、「また警戒が出ているよ」と軽んじられることを恐れるものです。
災害が怖いのは、いつ起きるか分からない、と言うことと同時に、こちら側の災害に対する緊張は長続きしないという宿命があるからです。
これに対するには断続的にシミュレーションを繰り返しておくことが一番です。いざというときの恐ろしさとその時の対処手段を頭の中で想像して焼き付けておくしかないのだと思います。
このことが次への糧になるよう祈るばかりです。
大騒ぎの末数十センチの結果と言うことが続くと避難勧告をどのように受け取るかは…。
実際のところ災害の怖さは経験してみないと判らないでしょう。
避難するのもしないのも結局のところ個人の責任なのだけど、被害が出ると行政の怠慢となる図式は子どものいじめ自殺の問題等も含めて日本社会の永遠の課題ですね。
行政としてはできる限りのことを精一杯やるしかないのでしょう。
それにしてもNHKのアナウンサーが忙しい現地の役場の担当課長に電話を掛けて「どんな対策をしているのか」と問い詰めるやり方、皆さんどう思いますか。
津波警報の避難指示でした。
掛川にも海があったんだ、と改めて感じました。
自然災害に対しては、日ごろからの情報収集(知識・経験)と非難・備えが大事なんでしょうね。
「稲むらの火」を忘れずに子供たちに伝えて行きたいものです。
マスコミの問題は、事後にいくら言われても、その瞬間には自制が効かないものだと思うしかないでしょう。そういう意味では二次被害なのかも知れませんが。
nomandaさん、掛川の山奥で津波の警報を聴くとは面白いネタです。nomandaさんらしいですね。
coaraさん、行政が辛いのは正確な情報をなかなか取れないということと、自分たちは警察も含めて、平時の職員であると言うことです。
有事の際に自己完結で行動出来るのは日本では自衛隊しかないわけで、そうした能力を正しく使えるようにすることも大事なのではないでしょうか。