今日はある方の紹介で、北海道大学で国際広報メディア・観光学院観光学高等研究センターの木村宏教授にお会いしてきました。
木村先生は、以前中頓別でロングトレイルのイベントが会った際にも現地に赴かれて講演をされた方で、木村先生の元でDMO(Destination Management Organization = 地域経営法人)の勉強を修めた方が中頓別で活躍されています。
木村先生はどちらかというと実務者として地域活動に取り組んできた実績のある方で、長野県と新潟県境の林道を利用した「信越ロングトレイル」の事業などにも長年取り組んでこられました。
先日は、中頓別で旧天北線の廃線跡地を利用したロングトレイル実践の取り組みに関してのシンポジウムが開催され、その意義などについてお話をされてきたそうです。
木村先生は、以前は長野県飯山市に住んでおられて、裏山の国有林などのなかの道を生かした地域振興という観点でロングトレイルを発案したそうですが、「実際は地域の理解を得るまでに8年以上かかりましたよ(笑)」とのことで、こうした取り組みが地域や関連団体の理解を得て実施されるまでになるまでは相当の苦労があることとお見受けしました。
「中頓別でも、震源地の熱意とともに周辺自治体との連携が今後必要になってくるでしょうね」とおっしゃいます。
木村先生が重要視されるのはもう一つ、人材育成ということもあり、DMOを地域に根差してゆく演習を行いながら、地域で活躍できる人材を育てておられます。
受け持たれているのは、若い学生から社会人として働く中でDMOの実践力を身に着けたいという社会人学生もいて、観光面からの地域振興への期待を受け止める受け皿になっています。
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興味深い話を聞かせていただきつつ会話の中で、「ところで小松さんはどのような経歴でいらっしゃるのですか」と、私が身の上話をする番になりました。
私が公務員としての公園づくりから始まって、「地方自治体へ出向した経験があって、静岡県掛川市と北海道の釧路市で助役・副市長をしました」と言うと、「掛川と言えば、榛村市長さんですか?」と意外な質問をされました。
「そのとおりです、榛村市長さんをご存じですか?」
「はい、榛村さんが哲学塾かなにかを各地で開催されるようになったころに、私のいた飯山にこられたことがあって、そこで話を聞かせていただいた記憶がありますよ。哲学者の内山節さんとかとご一緒でしたね」
現役バリバリの時の榛村さんに会ったことのあるという人に久しぶりに会いました。
「存在感のある方でしたね」という感想を聞けて、こちらも嬉しくなりました。
その後「私のいた3年間は、合併とスローライフに追われました」と言うと、「僕も今でもときどき東京のスローライフのNPOから声がかかって話題提供をしたりしていますよ」というこれまた意外な繋がりが。
「掛川の美人のHさんとか、東京ではK御大にNさんもお元気ですよね」と、なんと身近な知人たちの名前がボロボロ出てきます。
北海道の片隅で、榛村さんの名前やスローライフゆかりの皆さんという共通の話題で盛り上がれるとはなんとも愉快でした。
人を人に紹介したり、紹介されるというのは人生の妙ですね。
楽しい時間と良いご縁をいただきました。
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