舗装事業協会専務理事としての3年間の任期中にやれなくて残念に思っていたことが一つあります。
それは北海道舗装事業協会として、働き方改革へ適合させてゆく基本方針などのロードマップを描けなかったことです。
今は現実に押されて長時間労働が当たり前になっている建設業界ですが、昨年改正された労働基準法により、5年間の猶予の後建設業界も残業時間の規制が適用されることになります。
昨年からの5年間の猶予ですから、今からならもうあと4年しか残っていません。
本州大手の道路建設会社が集まっている(一社)日本道路建設業協会では、二年前にいち早く「働き方改革に向けた基本方針」なるものを策定し、年次を追って段階的に時間外労働時間を削減する目標を立てています。
また同時に週休二日制の実現に向けたロードマップも作り、これを目標に働き方を変えてゆこう、という意思が明確です。
それに対して、中小の舗装事業者が集まっている北海道舗装事業協会としては、まだそこまで強い目標を設定することに、私自身が躊躇してしまいました。
目標を作成したとして、それが守られなかったとしてももちろん今は罰則などありません。
そういう時期の間に、できないながらも達成率を眺めながら改善に向けて反省を繰り返すことがあるべきだったかもしれません。
しかしこれもまた現実には、残業時間規制や休日確保という形にこだわりすぎると現場が工期までに収まらなかったり適切な利益の確保ができないという結果も予想されてしまいます。
その狭間の中でどのような運動論を展開すべきだったのか。
できなかったことを反省しても過去は変えられないのですが、心残りの一つです。
今日は午後に古巣の舗装事業協会へ行き、後任の専務理事に対してそんな私の思いを存分に伝えてきました。
フレッシュな感性で業界を引っ張って行っていただくことを期待しています。
人は過去に生きては行けません。今この時が全てなのです。
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