北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

東京スカイツリーと仲間達

2010-04-20 22:50:47 | Weblog
 札幌へ来てから初めての東京出張。今日は都内で一泊です。

 午後からの会議に早く着きすぎたので、随分行っていなかった東京スカイツリーを見てくることにしました。羽田空港からなら京浜急行で押上行きに乗れば一本で行けるのです。

 東京スカイツリーのお膝元は新しいビルが建設されていますが、すぐ近くを流れる北十間川にかかる橋には写真を撮る見物客が引きも切らず。

 私も手持ちのデジカメで撮影してみましたが、そろそろ広角で写せる限界の高さに近づいています。




 近くでこの開発事業に携わっているかつての仕事仲間も訪ねてみました。離れる時はあっという間だったのでろくに挨拶も出来ない人がたくさんいたのです。

「わー、お懐かしい。よく来てくれました」
「いや、スカイツリーを見にね(笑)」

「なあんだ(笑)、でも来てくれて嬉しいです。社内のスケジュール帳にはまだこままささんの名前が残っていて、『なんだ今週は何も入っていないじゃないか』と思ったりしたのですが、いないので当たり前なんですよね」
「僕は僕で、あちこちで『あのスカイツリーはURにいる我々の仲間が担当しているんですよ』と宣伝しまくっていますよ。でも実際に見に来てくれないと、どれだけすごい事業であるかが伝わらなくてね」

 まさに百聞は一見にしかず。スカイツリーも相当高くなったために、都内のあちこちからその姿が見えることは見えるのですが、なんといっても真下へ来てみてそのすごさを味わって欲しいものです。

 高さは今日で349m。計画の634mまではあと300mも高くなるというのですが、ちょっと想像がつきません。


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パソコンの健康

2010-04-19 23:24:17 | Weblog
 我が家のパソコンはウィンドウズなのですが、いろいろなソフトを次から次へと入れすぎてとうとう調子が悪くなってしまいました。

 ウィルス対策ソフトでは内部の検索が出来なくなったり、ソフトのアップグレードが出来なくなったり…。

 それでもまだウィンドウズ7にするほどのこともなく、XPで十分動いていて不満はありません。

 こうなるとやはり一度クリーンインストールをするしかないか、と思い始めてその準備を開始。

 入れてあったソフトのCDを探し出し、中のデータを一時保管するなど着々と進行。

 ところがうちの奥さんのメールを読むためのパスワードが書かれた登録証が見つかりません。これがないと、クリーンインストール後にメールが届かなくなるおそれがあります。

 仕方なくプロバイダーに再発行手続きを申請して、届くまでは作業中断です。

 パソコンは調子がよい時は何とも思いませんが、ひとたび調子が悪くなるとどうも気持ちが悪いし効率も落ちてきます。

 きっと人間の健康も同じなんだろうな、と思いながら、パソコンの不健康を直すべく準備中です。パソコンは健康を取り戻せるでしょうか?
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アニメの影響~借り暮らしのアリエッティもよろしくね

2010-04-18 23:49:17 | Weblog
 人間子供の時に見たものには強い印象を与えられるものです。

 私が物心着いたころのマンガには、鉄腕アトム、鉄人28号、エイトマン、サイボーグ009などその後のロボットマンガのカテゴリーを分けるような特徴ある素晴らしい作品が多くありました。今働き盛りの日本人の多くがこれらに影響を受けたことは想像に難くありません。

 ところで、子供の時の印象が後々まで続くというのは海外の作品だって影響を与えます。ところが日本の作品が外国の文化としてアメリカ人にも相当の影響を与えているのだそうで、ハリウッドの名だたる監督たちも子供の時のアニメに強い印象を持っているようです。


---------- 【ここから引用】 ----------
【米国ブログ】ハリウッド映画に影響を与えている「日本の漫画やゲーム」 2010/04/18(日)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0418&f=national_0418_004.shtml


 米国のブログ「Better Concerts and Music」では、日本の漫画やアニメが、いかにアメリカの映画産業に影響を及ぼしたかについて言及している。

 筆者は、アメリカで人気のコンピューターゲームである『スーパーマリオ』や『ポケモン』などのキャラクターは、芸術の一つともいえる。『ゼルダの伝説』のようにゲームのキャラクターとして製作され、後にアニメ化されたものもあると説明。

 また、『NARUTO-ナルト-』がアメリカでデビューした時は、子供たちのために作られた日本スタイルの漫画だと考えられていた。しかし、スーパーマリオがコンピューターゲーム市場を支配したように、漫画やアニメのキャラクターは、アメリカ人の心を魅了していったと述べている。

 日本のコンピューターゲームがアメリカで発売された頃、現在活躍している多くの有名なハリウッドの監督たちは、ちょうど思春期前かあるいは10代の少年で、ゲームを使って遊んでいた世代であると指摘。60年代はフランスの影響を受けたハリウッド映画が多く製作されたが、90年代終わりと2000年初めは、日本のアニメに感化された映画が多数見られるという。

 特に、1995年に公開された押井守監督のSFアニメ映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(こうかくきどうたい)』(原作は士郎正宗氏)は、これまでに最も評価できるアニメ作品の一つだと述べている。

 ジェームズ・キャメロン監督も『GHOST IN THE SHELL』は、歴史上唯一文学的で創造的な大人のアニメ映画であると称賛しているという。最近の作品『アバター』を見ても分かるように、キャメロン監督の作品には、『GHOST IN THE SHELL』や『ナルト』が影響していることは明らかだと語っている。(編集担当:桐山真帆子・山口幸治)

---------- 【引用ここまで】 ----------

 最近では宮崎駿監督の作品も海外で広く紹介され、敬愛するクリエイターが増えているようです。

 アニメだけは3D化の波にとまどったりぶれたりせずにセル画の伝統を守りながらその条件の下で良い作品を作って欲しいものです。

 ところで宮崎アニメの最新作、「借り暮らしのアリエッティ」(7月17日公開)の前売り券が昨日の4月17日から発売されました。

 劇場で前売り券を買うと、キャラクターが出来るまでのイメージボード集の「アリエッティミニ本」が着いてくるそうで、ジブリ作品では初めての特典なんだそう。

 私もいろいろと応援したいところなので、是非劇場で前売り券を買わなくては。良い作品を見て良い影響を受けましょう。それ~、劇場へ急げ~!

 http://www.karigurashi.jp/index.html
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札幌で献血してみる

2010-04-17 23:15:45 | Weblog
 こちらへ帰ってくる直前に東京の血液センターから手紙が届きました。

 中身は、「あなたの血液と同じHLAの型を持つ患者さんが血液を必要としています。4月1日から30日の間で献血をしていただけるドナーを募集しています」という趣旨のものでした。

 血液にA型、B型、AB型、O型があるように、白血球や血小板にもHLA(ヒト白血球抗原)と呼ばれる血液の方が無数にあり、輸血に関係する型は、A、C、B座でこれらの適合率は数百人~数万人に一人といわれています。

 特定の病気治療のために血小板を繰り返して輸血を続けると、血小板上にあるHLAに対する抗体ができて輸血された血小板がこわされて効果があがらなくなることがあります。

 そこでこのような患者さんにはHLAを適合させた血小板(HLA適合血小板)が必要となるわけです。

 私の場合は既にHLA登録に同意していたのですが、この型にあう患者さんが血液を必要としていたので声がかかったというわけです。

 声がかかった時期が悪くて丁度引っ越しの時期だったために、迷った末に「4月1日ならできますが・・・」と連絡してみたところ、「すみません、1日は既に応募されている型がいて埋まっています。お願いしたいのは3日と・・・」ということで、こちらが対応できる日はなく、今回は断念したのでした。

  *    *    *    *    *

 早速昨日はこちらでも献血をしてみました。土曜日は結構混雑していましたが、成分献血を受けながら看護師さんからは「恐縮ですが、よろしければゴールデンウィーク中の予約をしていただけないでしょうか」というお願いをされました。

 4月29日から5月6日までのゴールデンウィーク中も、血液センターが休むのは5月2日の日曜日のみ。血小板などの成分献血は3日しかもたないので、常に新しい献血が求められます。今日は住所変更をしたので今後はなにかあれば連絡が届くことでしょう。


 ところで最近は20代の若者の献血が減っているのだそうで、これからが心配です。

 厚労省によると、10―20代の献血率は1980年代まで15―20%で推移していましたが、その後年々減少し、近年は6―8%。高校生に限ると4%程度にとどまっているのだとか。

「若いうちに献血を経験しない人は成人後も献血しない傾向がある」とも言われるので若いうちの当たり前に献血が入らないと将来が心配です。



 献血をすると記念品と称して歯磨き粉や石けんなど過大なプレゼントをくれるのでいつも辞退していたのですが、今回の札幌ではカップヌードルが一個だけ。

 シンプルで嬉しかったのでいただいてきました。こんなのでいいんですよ
、本当に。

 
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学校評議員になりました

2010-04-16 23:34:22 | Weblog
 親しい小学校の校長先生から頼まれてその学校の学校評議員になりました。札幌に戻るともういろいろな友人から様々なことを頼まれます。

 小学校の校長先生と言っても実は私と同い年の方です。子供の時には校長先生ってものすごい年寄りに思った記憶があって、(そうか端から見ると自分はもう校長先生に見えるのか)と複雑な心境です。

 今日は私も午後休暇を取って参加し、顔合わせを兼ねた第一回目の会合が行われ学校評議員の6人全員が参加しました。

 学校評議員というのは平成12年4月に始まった制度で、地域住民の学校運営への参画の仕組みを制度的に位置付けるものとして導入されているものです。

 その委嘱は、その学校の職員以外の者で教育に関する理解及び識見を有するもののうちから、校長の推薦により、その学校の設置者が行い、学校評議員は校長の求めに応じ、学校運営に関して意見を述べることができるとされています。

 つまり、権限や責任はないけれど学校外の地域の人たちが校長先生へ意見を述べたりアドバイスをするという人たちのことで、ともすると閉じた空間になりがちな学校に外の目と空気を取り入れる役割というわけです。

    ※    ※    ※    ※

 現代組織は、説明責任や危機管理、ビジョンの設定、職員の健康管理に外部評価…などなど、昔とは違っていろいろな要請があって、学校だって例外ではありません。まさに一校一校が校長先生を船長とする船で、安全にかつ早くゴールを目指すという組織間競争にさらされているのです。

 校長の姿勢や考え、行動一つで学校は明るくもなれば沈滞もします。

 この小学校では校長先生が目指すビジョンをパワーポイントで作って説明をしてくれました。
 目指すものとして
 ①何より子供達のために
 ②危機に強い学校
 ③温かいより良い教育実践を
 ④より効果的・効率的に=ICT活用
 ⑤もちろん法を遵守
 ⑥腹を割って楽しく、信頼を力に
 という六つをビジョンとして掲げ、さらに、「子供・保護者・地域の声に『耳をすます』こと」、「過去にとらわれない」ことを掲げます。

 (怒りはしないから)悪い情報ほど早く上げて欲しいとか、家庭訪問は空振りでも構わないからためらわないように、朝が一番大切…などなど、チェックポイントは具体的に示されています。ここまで来ると、啓発本によく見られる仕事の出来る組織の姿そのものという印象です。

 当たり前にしていることのレベルを高くしておけば、どこへ行っても通じるようになるものです。  
 
 こちらの学校では保護者・PTAへの説明も熱心。この日もPTA総会でしたが役員はこの日までにほぼ決まっているそう。保護者が地元学校に関心を持って欲しいという願いはどこでもあるものの、それを当たり前に実現出来ているレベルが高いです。

 初めてなってみた学校評議員ですが、学校教育の最前線を見ることのできる機会になりました。私自身も勉強してみたいと思います。 


 
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緑のダムの効果と限界

2010-04-15 23:06:49 | Weblog
 職場には河川や道路の技術者がたくさんいるので、世間話をするときにもいろいろと技術的なことが話題になります。

 先日横に座っている河川技術者の部下とこんな会話がありました。

「そういえばダムについて事業の見直しが叫ばれているけれど、純粋に科学的なアプローチとして、木を植えれば水を吸ってくれるのだから、緑のダムを整備すればコンクリートのダムはいらないという言い方に対してはどのような回答なされているんだろうか」
「国土交通省のホームページには確かそれに対する見解が述べられていたと思います。探してみましょうか」

「私も公園をやっていて、雨の量が少なければ森林があることで流出するはずの水を蓄えて流れ出る水を少なくするというのは分かるけれど、大雨で蓄える暇もなく流れ出る水に対してはそれほど効果がないのはほぼ常識なんだけど、科学的にきっちり反論した見解を見たことが無いんですよ。まあそれほど真剣に調べたわけでもないんだけど」
「んー…、あ、ありました、国交省のホームページの中に『緑のダム』が整備されればダムは不要か、というタイトルで書かれています。」


* * * 【ここから引用】 * * *

「緑のダム」が整備されればダムは不要か
 http://www.mlit.go.jp/river/dam/main/opinion/midori_dam/midori_dam_index.html


 森林の果たす土砂流出防止、景観・リクリエーション機能は重要で価値の高いものだと考えられます。しかし、ダムの建設に代えて、森林の整備等による「緑のダム」で代替することは、以下のとおり、非現実的です。


○「緑のダム」による治水機能の代替は可能か?
 我が国は、世界の中でも北欧諸国等に次ぎ森林面積率の高い国です。
 治水計画は、こうした森林の保水機能を前提に計画されています。
 国土面積の約2/3を森林が占め、現在は歴史上森林が良好に保存されている時期に属し、これ以上森林を増加させる余地は少ない状況です。
 森林は、中小洪水に一定の効果を有するものの、治水計画の対象となるような大雨の際には、森林域からも降雨はほとんど流出することが観測結果からも伺えます。
 従って、必要な治水機能の確保を、森林の整備のみで対応することは不可能です。


○「緑のダム」による利水機能の代替は可能か?
 森林の水源涵養機能については学説が定まっておらず、森林整備による効果の定量的な評価は困難ですが、森林の増加は樹木からの蒸発散量を増加させ、むしろ、渇水時には河川への流出量を減少させることが観測されています。
 従って、利水機能の代替を森林の整備に求めることは適切とは考えられません。


○日本学術会議答申(平成13年11月「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的な機能の評価について(答申)」)においても、森林の多面的な機能について評価する一方で、森林の水源かん養機能(洪水緩和機能等)の限界について指摘しています。

 流況曲線上の渇水流量に近い流況では(すなわち、無降雨日が長く続くと)、地域や年降水量にもよるが、河川流量はかえって減少する場合がある。このようなことが起こるのは、森林の樹冠部の蒸発散作用により、森林自身がかなりの水を消費するからである。
 治水上問題となる大雨のときには、洪水のピークを迎える以前に流域は流出に関して飽和状態となり、降った雨のほとんどが河川に流出するような状況となることから、降雨量が大きくなると、低減する効果は大きくは期待できない。このように、森林は中小洪水においては洪水緩和機能を発揮するが、大洪水においては顕著な効果は期待できない。
 あくまで森林の存在を前提にした上で治水・利水計画は策定されており、森林とダムの両方の機能が相まってはじめて目標とする治水・利水安全度が確保されることになる。

(日本学術会議(答申)より抜粋)

※日本学術会議: 人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関。昭和24年に内閣総理大臣の所轄下に「特別の機関」として設置され、中央省庁再編に伴い、総務省に設置。
(http://www.scj.go.jp/info/pdf/shimon-18-1.pdf参照)


* * * 【引用ここまで】 * * *


「そうか、ダムは洪水を防止する治水機能と、貯めた水を流すことで水を利用する利水機能があるけれど、それぞれに対する緑のダムの効果とその限界が説明されているわけだ」
「はい、現代の日本はエネルギーを薪や炭によらなくなったことで、縄文時代以来最も国土の山に木がある状態です。ですからこれ以上の緑を増やしても、大幅な緑量の増加は見込めませんし、治水計画はその状態を前提として立てられているのです」

「なるほど」
「さらに、やはり少量の雨と大量の雨では森林が及ぼす効果には限界があって、グラフを見てもある限界点を越える雨では森林はもう貯めきれず、降った雨と流出する水の量はほぼ同じになってしまうことが分かります。治水の安心・安全をどこまで求めるのかということに対しては社会的な議論があってしかるべきですが、科学的に見ると森林に全てを期待するのは無理だと言うことが明らかです」




「確かにね」
「水利用の面でも、逆に雨がない渇水状態になると森林は土の中の水分を蒸散させる側に回ってしまって、水を出さなくなるのでダムとは言えないことになります。やはり緑があっても良いのですが、物理的なダムとのバランスで運用するのが一番現実的だということになるのだと思います」

   *   *   *   *   *   *

 観念的には想像できることでもなかなかちゃんとした説明を聞くことはありません。

 科学的に見ると緑のダムの理想と現実のギャップが分かります。
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誘われるままに

2010-04-14 23:06:59 | Weblog
 朝から、一体何月なの?と思わせるような吹雪。

 ここ一週間は気温も低くて今日の札幌は最高気温が5℃だとか。いやはや冬に逆戻りです。

 夜友人との会合で飲んでいると、東京にいるはずの知人から電話があり「今札幌にいるんだけど、別の友人たちとの会合に飛び入りしない?」というお誘い。

「なぜあなたが札幌に?」と驚きつつもせっかくなので合流してお目当ての会合に飛び入り参加。先方も「そうそう、こままささんが帰ってきたんだと言っていたんだよ」とのことで不思議な導きによって一気に帰札の挨拶が出来てしまいました。

 誘われたら断るな、をモットーにしている私ではありますが、誘われるままになだれ込んでみて振り返ると「ああ、やっぱりなだれ込んでみて良かった」と思うことの方が多いものです。

 誘ってくれた友人に感謝、感謝。 
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全戸に光ファイバー敷設

2010-04-13 23:58:19 | Weblog
 今日は道北の小さな町の町長が訪ねてきてくれました。

 この町では昨年度の補正予算で町内の全戸に光ファイバーを敷くつもりだと聞いていたのですがどうなったのか。

「一応予算は今年に繰り越して、つい先日業者さんが決まりました。やりますよ全戸へのファイバー」
「全戸ってどれくらいあるんでしたっけ」

「900戸でしょうか。小さい自治体だから却ってできるのかもしれませんね」
「そうかもしれませんね。大きな自治体の方が小回りがきかないと思います。町内でネットワークも組むんですか」

「はい、町内の各戸同士はいわば役場内の内線と同じような感じになるので町内同士の電話は無料で掛けられます。もちろん光なので使いホーダイのサービスも受けられます。ある人が大阪にいる娘さんに光ファイバーのことを話したら『お父さん、それって大阪より進んでる!』と言われたそうですよ」
「一斉放送もできるんですか」

「はい、光ファイバーの情報を取り出せるような装置を各戸に配置して、何かあった時はそこから音声も出せるようになっています。一番の謳い文句はやはり防災でしたからね」

 この町長さんは私よりも若いくらいの方ですが、若いだけあって情報や通信のことにも詳しくてそうしたことを調整の中にきっちり組み込んでいるのです。

 中途半端に大きな自治体の方が動けないとは、合併して大きくなったところはどう考えるのでしょう。

 自治体経営は人口の大きさではなく、それを首長以下の行政体がどれだけ信頼を得て統率を取れるかということが鍵だと改めて思いました。

「道の駅も情報拠点と言いますが、管理者側が端末を用意するよりも来客が無料で無線LANを使えるような環境を提供すると、外国人観光客などが喜ぶと思いますが」
「ああ、そのとおりですね、そうか、うちの道の駅でも検討してみますよ」

 さて、情報で遅れを取るようなことがあれば、それは自治体のセンスが問われる時代です。

 情報化の重要さと共に、その整備にはコストと時間がかかるものだという自覚があるでしょうか。一年の遅れが企業進出においても自治体の優勝劣敗につながりかねないのです。 

 
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新感覚携帯ゲーム「コロプラ」で地域振興

2010-04-12 23:09:58 | Weblog
 札幌へ帰ってきたことを聞きつけて、かつての知人達が面白がって訪ねてきてくれます。
 
 そんななかで、昔北海道内でオートキャンプ場のネットワークづくりを一緒にやってくれたMさんが訪ねてきてくれました。

 北海道では、質の高いオートキャンプ場の連携を目指して社団法人オートリゾートネットワーク協会をつくり、管理運営上の問題と解決策を共有したりホームページを作って利用者への情報サービスなどをしてきましたが、オートキャンプ場の建設もほぼ満たされ初期の目的は達したと言うことで昨年度をもって社団法人を解散したところでした。

 ところが「もう集まって何かを必要はないね」などと言って解散してみたものの、やはり何らかの情報と心のよりどころがあった方が良いのではないだろうか、という意見も若干はあるのだとか。

 大きな組織にする必要はないけれど、ホームページを管理したり情報の橋渡しをするくらいの機能があるだけで、利用者にとってのサービスが向上するというわけです。

「あると存在が当たり前になってしまって『もう必要ない』という議論が出てくるけれど、実際になくしてみると『ああ、こんなこともやってくれていたのか』と気づいたりするのかも知れませんね」

 組織としては要らないけれど、機能としてはあったほうが良い、ということがあるかもしれません。それを維持するだけの力と経済的能力をどうやって担保するかが鍵ですが。

    ※    ※    ※    ※

 そんな最近の出来事を聞かされた後で最近のマイブームの話になりました。

「最近はまっているものってなにかありますか?」するとMさんは「私はツイッターとコロプラですね。ツイッターはiphoneにしてから俄然楽しくなりましたよ」と教えてくれました。
「ツイッターは分かりますが、コロプラってなんですか?」

するとMさん、「よくぞ訊いてくれました。これは地域振興をするうえで画期的なツールになる可能性を感じているんです」とだいぶ惚れ込んでいる様子。

 コロプラとは、「コロニーな生活☆PLUS」の略で、GPS機能のついた携帯電話で位置登録をして、移動した距離を1kmにつき1プラという仮想の貨幣単位で表してプラを溜めコロニーを発展させるという新感覚の無料携帯ゲーム(通信料はかかる)です。

 http://pc.colopl.jp/pages/wl/welcome.html?p=g2





「これがあると、出発前に位置登録をして目標地点に着いたところで再度位置登録をすればプラが溜まっていくというわけです。ドライブや仕事で遠くへ行くのが苦にならないというか楽しくなるんです」

 おまけにご近所でコロプラをしている人とのコミュニケーションが出来たり、人知れず質の高いおみやげ屋さんをこっそり紹介もしてくれると言います。

 最近は「コロカ」というカードも出来て、紹介したおみやげ屋さんの指定の品を買わないともらえないというレアなカードを求めて、ちょっとしたブームになっているのだそう。

 さらに面白いのは、コロニーを育てる上で必要な資源がなくなると、誰かが寄付をしてくれるというシステムです。ゲームをやり始めてピンチの時には誰かが助けてくれるという恩を感じた参加者は、プレイを続けてある程度の資産や資源が溜まったところで誰かを助けたくなるものなんだとか。

 これって二宮尊徳の報徳の教えの中の「推譲(すいじょう)の精神」ではないか、と思ったりもしたのですが、ゲームに推譲の精神を盛り込むセンスは単なるゲームやさんの発想を超えています。

 早速私も参加してコロニー形成の一員となってみました。さて、どんな思いが生まれることでしょう?やってみて初めて分かるということってありますからね。
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本当に試されていること

2010-04-11 23:58:15 | Weblog
 新党立ち上がれ日本が旗揚げをしました。

 立ち枯れ日本?、さらには第二自民党ではないかなどと、盛んに揶揄されていて、議員経験の長い高齢議員たちによる新党であることばかりが注目を浴びています。又同時に、どちらかというとそうした現象面だけを捕らえて、ちょっと冷やかしているだけのようなマスコミ論調が目立っているように思います。

 しかし本当の問題がどこにあるのかは、マスコミもあまり書こうとしていません。大事なことは、選挙戦に向かって初めて(いや、本当は初めてではないのですが)「社会保障を守るためには消費税を上げなくてはならない」ということを堂々と掲げて戦おうとしているということです。

---------- 【ここから引用】 ----------
民主打倒、日本復活、政界再編…新党「たちあがれ日本」旗揚げ 2010年4月11日(日)08:00
 http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20100411047.html

■平沼代表、小沢氏と連携否定

 平沼赳夫元経済産業相(70)や与謝野馨元財務相(71)らが10日、都内のホテルで記者会見を開き、新党「たちあがれ日本(にっぽん)」の結党を正式に発表した。平沼氏が代表、与謝野氏は共同代表に就任。平沼氏は「政治生命のすべてをかけて、尊い日本のために、汗をかいていかねばならない思いで立ち上がった」と述べ、「打倒民主党」「日本復活」「政界再編」-を「使命」として取り組むことを表明した。

 メンバーは平沼、与謝野両氏のほか、前自民党幹事長代理の園田博之衆院議員(68)、元運輸相の藤井孝男参院議員(67)、中川義雄参院議員(72)。「応援団長」として石原慎太郎東京都知事(77)も記者会見に同席した。

 綱領では、(1)自主憲法制定(2)信頼される行政の実現(3)財源に裏打ちされた持続可能な社会保障制度と経済成長力強化-などを掲げた。政策では「消費税収」による社会保障制度の強化を示し、外国人参政権、選択的夫婦別姓に「断固反対を貫く」としている。

(以下略)

---------- 【引用ここまで】 ----------

 政党政治というのはあくまでも政策はパッケージなので、独占禁止法では禁止されている抱き合わせ販売みたいなもの。

 しかし日本という国とその国民は、過去には増税と看板を掲げた党は問答無用で切り捨ててきた歴史がある中で、いよいよこれ以上国民に負担を求めることをしなくては、福祉面での安心安全を担う社会保障がもたないということを説明しようとしている党が現れたということは特筆すべき事なのではないか、と思うのです。

 年寄りと言われようが、立ち枯れと揶揄されようが増税を掲げているところは今のところここだけです。

 ただし正確に言うと、自民党が与党だった政権末期の福田総理の時に消費税を福祉目的税課する、と言い始め、麻生総理の時には景気回復を前提に消費税を上げることを検討すると言っていますから、そんなことはとっくに忘れている国民にとっては、そこが目新しいことになるでしょう。

 しかも与謝野さんは以前から「消費税を上げるなどという大変なことは与党からはなかなか言い出せないし、それを選挙の争点にするべきではない。だから野党から先に言い出すのだ」とも語っています。

 ともすると与野党のどちらかが増税を公約に掲げれば、それに反対することで選挙を有利に戦おうという戦術を多用する日本の国政選挙にあってこれは快挙と呼んで良いのではないか、と思うのです。

 慶応大学の権丈先生の言葉を借りれば、「この国に必要なのはアイディアなんかじゃない、財源だよ」ということでしょうか。(「凝勿学問277 http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare277.pdf

 私は国が社会保障のために求める財源は、必ずしも消費税だけではなくて社会保険料率のアップだってありだと思います。

 しかしその前には日本の今の医療、介護、年金、教育などが一体どのくらい悲惨なことになっているのか、ということを徹底的に表に出すことが必要で、そこからあるべき理想の社会保障蔵を描いた時にどれくらいの負担が必要なのかというステップを踏まなければ、またぞろ「いや、まだまだムダはあるはずだ」という一桁も二桁の低い数字の議論にかき混ぜられてしまうことが心配です。

 国民がどれくらい自分たちの将来を考えることになるのかが試されているのだと思います。
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