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少し古い本ですが、「身体を動かすこと」に関して、鋭い洞察で、
日本の義務教育の体育現場に取り入れて欲しい内容満載です。
P.23 動きを通して心を育てる(ことができる)
「体いっぱいで喜びを表現して」「悔しさを表現して」
「そこからもう一人別の自分をイメージしてみて」といった
心を形にする指導がある
P.24 性格や性質は動きに出るものです。言い換えれば体の動きで
心が見えてくるということです。さらにいえば、
身体の動きをコントロールすることで心もコントロールできる、
つまり、自分の内面を体の動きで変えられるということなのです。
色々なところで言われ始めているようですが、
日本の体育の授業は球技や競技に偏り過ぎていたと思います。
現在の様子は知りませんが、昔は
運動神経の良い、活発な子供だけがヒーローになり、
運動が苦手な子供たちは苦行を強いられる場所でした。
そんなことより、基本的な体の使い方や、受け身の取り方、
正しい姿勢のつくり方、解剖学的な「動きの解説」などが必要だと思います。
著者はThe University of Kansas教育学部運動科学科アスレチックトレーニング学、
その大学院でスポーツ経営管理学と運動力学の修士号を取得。
2015年の著者紹介欄には大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学博士課程
在籍だそうです。
こういう、先進国の状況を知った方々が日本の旧態依然の状況を
積極的に変えていって欲しいと願っています。