夏を殺す少女

アンドレアス・グルーバーさんの『夏を殺す少女』を読みました。

酔ってマンホールにはまり溺死した元小児科医。
運転を誤って事故死した市会議員。

片方の事件にエヴェリーン弁護士の先輩弁護士ホロベックが関わり、謎の事故死をとげていなければ、そして事故現場に同じ少女の姿がなければ、エヴェリーンも事故について追求しなかっただろう。

一方、ライプツィヒ刑事警察のヴァルターは、同じ原因で病院に入院している少年少女の不審死を追求していた。

実は、この二種類の事件は、同じ原因があって起こったものだった。

何ともおぞましい犯罪に手を染めた者ども。
彼らが制裁を受けるのに喝采を送る事にためらいはありませんが、エヴェリーンならば尚更のこと。

そこを何とか司法の手にゆだねるようにした彼女の勇気を称えたいと思います。
まあ、ヴァルターのおかげでもあるかもしれません。

何はともあれ、面白かったです。