『冬期限定ボンボンショコラ事件』米澤穂信

冬期限定ボンボンショコラ事件 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫) 米澤 穂信 東京創元社

 

小市民シリーズ四部作としては最終巻？

高校三年生の小鳩くんがある日、ひき逃げに遭い重傷を負う。
生死の境をさまようくらいだったし、右足の骨も折った事で大学受験が困難となった。

当時、一緒にいた小佐内さんを突き飛ばした事で彼女は無傷だったが、昏々と眠る彼の枕元に彼女からのメッセージが届けられるようになり、どうも犯人捜しをしているらしい。
過去に起きたひき逃げ事件との類似点も気になるのだが・・・。

中学時代の小鳩くんと小佐内さんとの出逢いも含めて興味深く、推理部分もああでもないこうでもないと事件そのものと犯人像に頭を悩ませながら、楽しく読み進めました。

高校時代はここまでのようですが、もしかしたら浪人・大学編もあるのでは？と期待しつつ、余韻に浸っております。

『晴れた日は図書館へいこう』緑川聖司

晴れた日は図書館へいこう (ポプラ文庫ピュアフル) 緑川聖司 ポプラ社

 

以前から興味はありつつも、なかなか手に取るチャンスと言いますか、きっかけのつかめなかった作家さんのデビュー作。

文庫版でも2013年だから11年前ですね。
手に取るのが遅すぎて、ごめんなさい。
でもって、読んで正解でした。

主人公は本好きの小学生、茅野しおり。
プロローグからしてうなずく事が多すぎます。

そう！一生かけたって読みたい本の全てを読みつくす事は出来ないのですから、晴れていたって図書館に行っていいんです♪

そこで思いがけないミステリに逢うかもしれませんよ？