蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

木魂の声

2006年01月03日 | 暮らしの積み木
古民家に住み始めて5ヶ月になる
勿論住み心地満点である。柱を抱き、漆喰の壁に頬ずりしたくなるほどだ

屋内で最近特に木の声を聞く。あえて"木魂"と呼ぼう
音質は
ピッ
ピリッ
チッ
チリッ
カーン
カクッ
ド~ンとトーンの間くらいの高音
ド~ンとトーンの間くらいの低音
建築当初より棟梁から聞いていたので、慌てることなく愉しんでいる
使用している無垢材は松、ひのき、杉、栗(ほんの一部の梁)
棟梁から説明を聞いた。
音質が細く高いのは、目がつまっているヒノキから聞こえる
杉や松は比較的低音である
長年使っている古材は、音も重厚だそうである



棟梁の家も同じように古材と無垢材で、すでに築20年以上になるが、今でも音がすると言う
音の正体は
①湿気と乾燥の関係で、まさに呼吸し生きているのだ
②現在ある割れ目が広がったり狭まったり、水分が出たり入ったりして音を出す

自然の木の証なのだ

周囲が昼夜問わず静かなので、なおさらである
余談だがその他の音には
ソヨゴ(常緑樹)の赤い実を食べに来る鳩より小さい茶色の鳥は、てっぺんの枝に止まって
「ビービー」と鳴く(ヒヨドリのようだ)
「おいし~い」「ゴッツアンで~す」お礼の挨拶と理解している
えさ台も設置したことだし、ここは気長に来訪を待ち、鳥の鳴き声も鑑賞したいものだ
庭で風向きの加減か、遠く大糸線の電車の走行音と流れる小川の水音も聞こえることがある
太陽が当たると枝の雪が溶けてバサッと落ちたり、風もないのにハラハラと雪が舞い、
おっまた降ってきたかとぬか喜びしたりする

その上の余談に湿気関連で、結露の話
マンション時代は、現在のような寒さになったことはないが、冬は結露が多かった。
体に異常を感じることもなく30余年を過ごしてきたが、この住宅では全く結露は見られない。
湿度は30~60%(部屋による)

写真の光っている部分がペアガラスの厚み


サッシはトステムの「サーマルⅡ」 勿論ペアガラスで空間は12ミリ。
縁の材質は室内側が樹脂、外側はアルミ製でこれが結露を防ぐ効果があるという。
今後、結露を心配される方にはお勧めです。
さらに吹き抜けのリビングの空気が流れているのも、湿気を出さない効果あり。
カーテンは使用していないが、障子建具やロールスクリーンも暖房効果があります

いいことづくめだが、コンサートや映画へ行くのがだんだん億劫になってきたのは、
困ったことである
コメント
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