パリのノートルダム大聖堂火災には心が痛みました。 尖塔が崩れ落ちる衝撃はフランス国民でなくとも、 何世紀にも亘って受け継がれてきた かけがえのない遺産が一瞬で失われてしまう悲痛を 世界中の人々に感じさせるものでした。
、、 でも 昨日の夕刊を見て、 焼け落ちた尖塔の先にあった《風見鶏》が奇跡的に残っていた、というのを見て すごく すごく嬉しい気持ちになりました。
奇跡の風見鶏… って新聞には書かれていますが、、 熊本の地震のときの熊本城を支えた《奇跡の一本足の石垣》や 《陸前高田市の奇跡の一本松》や、 あの災害で傷ついた人の心にとって 生きる希望の象徴になり、 どんなに励ましになったかを思うと、 この奇跡の風見鶏にも同じかすかな希望の想いがこみあげます…
フランスにも どこの外国にもわたしは行った事は無いけれど、、 上の写真の 新聞記事の下に置いてある本は 1974年の サンリオ出版の『ふらんす恋の詩集』
ノートルダム大聖堂の薔薇窓をあしらったページには ポール・エリュアールの詩が載っています。
、、 これがノートルダム大聖堂だということも ステンドグラスだということすらも まだ知らないような子供の時に持っていた本。。 『ふらんす恋の詩集』の《恋》という意味さえも まだ わかっていたかどうか、、 パリの街やフランスの田園の写真とともに プレヴェールやマラルメ、 ジャム、 ヴェルレーヌ、 ボードレール、 ミュッセなど 18篇の詩が載っている、、 入院ばかり繰り返していた頃の ちいさな慰めの本、でした。
《奇跡の風見鶏》 あれがあればきっと大聖堂は再建できますね。
、、美しい薔薇窓も また新しい時代の人々の手で 作り直されることでしょう… そのときが必ず訪れるのを…
希望と 祈りをこめて