先週につづいてミューザ川崎に行ってまいりました。
あぁ 素晴しかった! 楽曲の終盤のクライマックスに差し掛かる時、 あぁもうすぐ終わってしまう。 もう一回聴きたい、 初めからいますぐ聴きたい! って思っていました。
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ 東京交響楽団
曲目:シマノフスキ ヴァイオリン協奏曲第1番 op.35
ヴァイオリン:弓 新
曲目:オルフ カルミナ・ブラーナ
コーラス:新国立劇場合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊
バリトン:町 英和
テノール:彌勒忠史
ソプラノ:盛田 麻央
***
前半のシマノフスキは、 付け焼き刃で何度か聴いた程度の私には何も申し上げられないような難しい曲で、 楽譜も読めない私にはいったいこの楽曲のリズムや音符がどうなっているのか よく楽団員さんたちはこの不思議な楽曲を弾きこなせるものだとただ感嘆の曲で、、
南国か東洋かの神秘の森の鳥のさえずりをイメージさせる ふるえるような さざめくような ヴァイオリンの調べ。
今回、 コロナの影響で このシマノフスキのソリストも、 カルミナ・ブラーナのオペラ歌手の方たちも日本人の代役の方々へ変更になったのですが、 みなさん短期間での準備とは思えない素晴らしい演奏をなさって、 ヴァイオリンの弓 新さんの技術も素晴らしかったです。 予習で聴いた他の演奏家のなかには 技巧的すぎて音色がなんだか耳につく感じがして楽しめなかったものもありましたが、 弓さんの音色はオケと溶け込んで 流れるような美しさに浸れました。
終盤 弓さんがソロで即興演奏をするところ(カデンツァというのだと最近知りました) 先週の児玉さんのピアノ演奏のときと同様、 ソリストを際立たせるようにウルバンスキさんは指揮台からそっと降りて見守るのですが、 ソロ部分が終わる瞬前にひらりと台に立ってオケをうねる様に盛り上げていく絶妙のタイミング、、 いつもながらため息ものでした。
***
圧巻は カルミナ・ブラーナ。
行かれた方々の(土曜日のサントリーホールと日曜のミューザと) SNSでの歓びの感想を ずっと見させて頂きながら 今日一日じゅう幸せににまにましていられます(笑) そのくらい幸せにつつまれた感動の演奏でした。
素晴しかったのはもうすべてなんですけど、 コロナの影響でたぶん本来の三分の一くらいの人数で歌っていたと思われる 新国立劇場合唱団のみなさん、 人数のことなど感じさせない迫力でした。 合唱団のなかでソロで順番に歌われた方たちも美しかったし、 左右にゆ~らゆ~らスイングしながらの合唱! カルミナ・ブラーナの愉しい部分、 こうやって歌ってもいいんだ、、 とっても楽曲に合っていました。
東京少年少女合唱隊のみなさん、 この状況のなかでまだワクチンも(子供さんは)打てずに きっと練習にもさぞや困難があったでしょう。。 うつくしい心洗われる歌声に母のような気持ちでうるうる。。
バリトンの町 英和さんのお声は温かかったです。 酔っ払いの大僧正も名演技でした。
酒場で焼き鳥にされる運命の かなしい白鳥を演じた彌勒さん! もう、もう、、 マスクのなかで吹き出すのを必死に堪えました。 なにより! 可憐な乙女をみごとに歌い上げたソプラノの盛田 麻央さんには感動。。 youtubeで見ていった今までの海外のソプラノさんよりも一番わたしは盛田さんの歌声が好きです。
今回、 代役で日本のかたが歌うことになったのは私はむしろ良かったような気がします。 合唱団とオケとソロ歌手のかたたちとの全部の一体感、、 オケの人たちにも歌わせようとするマエストロのこだわり(むちゃぶり?) 結果、大成功だったと思うのです。 みなさん素晴らしかった。
あぁ オケの方たちの名演奏にも触れなくちゃ。。 この曲では すごくフルートに期待して行ったんです。 フルートさん素晴らしかったです。 東響さんの管楽器隊のすばらしさはいつも感嘆すること多いですが 今回もファゴットさんもオーボエさんもいつもながら見事。
フォークロアな音色を奏でるときの弦の音色もうきうき湧き立つようだったし、 パーカッション陣もウルバンスキ氏のびしっっ! というキメの腕振りに気持ちいいくらいに決まっていて。
マエストロについては もう言う事なしです。 これだけの楽曲を暗譜で自分のなかでイメージを完璧に構築して、 一瞬のスキもなく的確、明確、明晰に指示して思いのサウンドを引き出す。。 なにより音楽を愛する気持ち、 楽しむ気持ちが伝わってくる指揮。 この先 ウルバンスキ君のファンがどんどん増えそうで、、 チケット取りにくくなったらどうしよう、、と お気に入りの私は要らぬ心配までしてしまいます。。
指揮する姿の美しさ、 イケメン、 かっこいい、、 という言葉はもう百回くらいSNSで見たので、 私は書きません(笑)、、 その通りでございます。
前回、 ジョージアのトビリシ交響楽団の素朴なカルミナ・ブラーナのことを書きましたけど、 ウルバンスキさんのカルミナ・ブラーナは 人間賛歌 という言葉がぴったりだと思いました。 笑いも涙も、 苦難も歓びも、 愛も恋も酒も欲望も、、 いろいろあるけれど結局のところ素晴らしい! と全身全霊で称え合う歌。。
だから ほんとうに今年の このコロナが日本で静かにおさまりつつあるこの時に演奏できて 本当に良かったと思います。 できることなら何度も何度も聴きたい。。 もしもミューザが土曜日で、 日曜日の晩がサントリーホールだったら、 急遽両方でかけていたかもしれません。 それくらいもう一度聴きたかった。 もう一度演奏すればもっともっとさらに良くなっていった気がするし、 だから毎年聴きたい、なんて思うのです。
今度はいつ ウルバンスキ指揮の東響さんが見られるのかなぁ、、、
歌ありが素晴らしかったので、 ウルバンスキ指揮のロッシーニとかってどんなかしら。。 ジョン・ウィリアムズも楽しそう。。 でも華やかなものよりも 以前にベルリンフィルでウルバンスキ君が振ったモルダウを東響さんの演奏で聴いてみたい。 あるいはシベリウスや。
あ、そうだ。 昨年のインディアナポリス交響楽団へのものだけれど マエストロのX’マス メッセージの映像がありました。 ご自宅なのかしら、、 ピアノを奏でるマエストロの向こう 大きな窓越しに北国らしい寒そうな、 でも美しい海辺の景色が望めます。
Happy Holidays from our Maestro
***
12月のノットさんもチケ取ってしまいました。
來1月にも 楽しみな公演があります。。 東響さんではないけれど見たいピアニストさんの来日も。。
このまま
できれば第六波が来ないで欲しいな。。 ずっとこれからもコンサートに行けるように。。
あぁ 素晴しかった! 楽曲の終盤のクライマックスに差し掛かる時、 あぁもうすぐ終わってしまう。 もう一回聴きたい、 初めからいますぐ聴きたい! って思っていました。
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ 東京交響楽団
曲目:シマノフスキ ヴァイオリン協奏曲第1番 op.35
ヴァイオリン:弓 新
曲目:オルフ カルミナ・ブラーナ
コーラス:新国立劇場合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊
バリトン:町 英和
テノール:彌勒忠史
ソプラノ:盛田 麻央
***
前半のシマノフスキは、 付け焼き刃で何度か聴いた程度の私には何も申し上げられないような難しい曲で、 楽譜も読めない私にはいったいこの楽曲のリズムや音符がどうなっているのか よく楽団員さんたちはこの不思議な楽曲を弾きこなせるものだとただ感嘆の曲で、、
南国か東洋かの神秘の森の鳥のさえずりをイメージさせる ふるえるような さざめくような ヴァイオリンの調べ。
今回、 コロナの影響で このシマノフスキのソリストも、 カルミナ・ブラーナのオペラ歌手の方たちも日本人の代役の方々へ変更になったのですが、 みなさん短期間での準備とは思えない素晴らしい演奏をなさって、 ヴァイオリンの弓 新さんの技術も素晴らしかったです。 予習で聴いた他の演奏家のなかには 技巧的すぎて音色がなんだか耳につく感じがして楽しめなかったものもありましたが、 弓さんの音色はオケと溶け込んで 流れるような美しさに浸れました。
終盤 弓さんがソロで即興演奏をするところ(カデンツァというのだと最近知りました) 先週の児玉さんのピアノ演奏のときと同様、 ソリストを際立たせるようにウルバンスキさんは指揮台からそっと降りて見守るのですが、 ソロ部分が終わる瞬前にひらりと台に立ってオケをうねる様に盛り上げていく絶妙のタイミング、、 いつもながらため息ものでした。
***
圧巻は カルミナ・ブラーナ。
行かれた方々の(土曜日のサントリーホールと日曜のミューザと) SNSでの歓びの感想を ずっと見させて頂きながら 今日一日じゅう幸せににまにましていられます(笑) そのくらい幸せにつつまれた感動の演奏でした。
素晴しかったのはもうすべてなんですけど、 コロナの影響でたぶん本来の三分の一くらいの人数で歌っていたと思われる 新国立劇場合唱団のみなさん、 人数のことなど感じさせない迫力でした。 合唱団のなかでソロで順番に歌われた方たちも美しかったし、 左右にゆ~らゆ~らスイングしながらの合唱! カルミナ・ブラーナの愉しい部分、 こうやって歌ってもいいんだ、、 とっても楽曲に合っていました。
東京少年少女合唱隊のみなさん、 この状況のなかでまだワクチンも(子供さんは)打てずに きっと練習にもさぞや困難があったでしょう。。 うつくしい心洗われる歌声に母のような気持ちでうるうる。。
バリトンの町 英和さんのお声は温かかったです。 酔っ払いの大僧正も名演技でした。
酒場で焼き鳥にされる運命の かなしい白鳥を演じた彌勒さん! もう、もう、、 マスクのなかで吹き出すのを必死に堪えました。 なにより! 可憐な乙女をみごとに歌い上げたソプラノの盛田 麻央さんには感動。。 youtubeで見ていった今までの海外のソプラノさんよりも一番わたしは盛田さんの歌声が好きです。
今回、 代役で日本のかたが歌うことになったのは私はむしろ良かったような気がします。 合唱団とオケとソロ歌手のかたたちとの全部の一体感、、 オケの人たちにも歌わせようとするマエストロのこだわり(むちゃぶり?) 結果、大成功だったと思うのです。 みなさん素晴らしかった。
あぁ オケの方たちの名演奏にも触れなくちゃ。。 この曲では すごくフルートに期待して行ったんです。 フルートさん素晴らしかったです。 東響さんの管楽器隊のすばらしさはいつも感嘆すること多いですが 今回もファゴットさんもオーボエさんもいつもながら見事。
フォークロアな音色を奏でるときの弦の音色もうきうき湧き立つようだったし、 パーカッション陣もウルバンスキ氏のびしっっ! というキメの腕振りに気持ちいいくらいに決まっていて。
マエストロについては もう言う事なしです。 これだけの楽曲を暗譜で自分のなかでイメージを完璧に構築して、 一瞬のスキもなく的確、明確、明晰に指示して思いのサウンドを引き出す。。 なにより音楽を愛する気持ち、 楽しむ気持ちが伝わってくる指揮。 この先 ウルバンスキ君のファンがどんどん増えそうで、、 チケット取りにくくなったらどうしよう、、と お気に入りの私は要らぬ心配までしてしまいます。。
指揮する姿の美しさ、 イケメン、 かっこいい、、 という言葉はもう百回くらいSNSで見たので、 私は書きません(笑)、、 その通りでございます。
前回、 ジョージアのトビリシ交響楽団の素朴なカルミナ・ブラーナのことを書きましたけど、 ウルバンスキさんのカルミナ・ブラーナは 人間賛歌 という言葉がぴったりだと思いました。 笑いも涙も、 苦難も歓びも、 愛も恋も酒も欲望も、、 いろいろあるけれど結局のところ素晴らしい! と全身全霊で称え合う歌。。
だから ほんとうに今年の このコロナが日本で静かにおさまりつつあるこの時に演奏できて 本当に良かったと思います。 できることなら何度も何度も聴きたい。。 もしもミューザが土曜日で、 日曜日の晩がサントリーホールだったら、 急遽両方でかけていたかもしれません。 それくらいもう一度聴きたかった。 もう一度演奏すればもっともっとさらに良くなっていった気がするし、 だから毎年聴きたい、なんて思うのです。
今度はいつ ウルバンスキ指揮の東響さんが見られるのかなぁ、、、
歌ありが素晴らしかったので、 ウルバンスキ指揮のロッシーニとかってどんなかしら。。 ジョン・ウィリアムズも楽しそう。。 でも華やかなものよりも 以前にベルリンフィルでウルバンスキ君が振ったモルダウを東響さんの演奏で聴いてみたい。 あるいはシベリウスや。
あ、そうだ。 昨年のインディアナポリス交響楽団へのものだけれど マエストロのX’マス メッセージの映像がありました。 ご自宅なのかしら、、 ピアノを奏でるマエストロの向こう 大きな窓越しに北国らしい寒そうな、 でも美しい海辺の景色が望めます。
Happy Holidays from our Maestro
***
12月のノットさんもチケ取ってしまいました。
來1月にも 楽しみな公演があります。。 東響さんではないけれど見たいピアニストさんの来日も。。
このまま
できれば第六波が来ないで欲しいな。。 ずっとこれからもコンサートに行けるように。。