星のひとかけ

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壊しちゃいけない…

2023-01-18 | …まつわる日もいろいろ
昨日から今日にかけて 今年行くクラシックコンサートのチケット取りにいそしんでました、、 4月、 5月、 7月を確保。。 あ、そのまえに3月もすでにありました、、

しっかり体調管理して 今年も素晴らしい演奏を体感するために元気でいたいな…

 ***

ニューイヤーズ・イヴ・コンサートをウルバンスキ氏はスイスのチューリッヒで振っていらしたようで、 youtube の楽団サイトで公開されていました。 スイスのチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団。

Gulda: Konzert für Violoncello und Blasorchester · Maximilian Hornung & Tonhalle-Orchester Zürich

Tschaikowsky: «Romeo und Julia», Fantasie-Ouvertüre · Krzysztof Urbański & Tonhalle-Orchester Zürich

上のほうの曲はまったく知らない曲、、 Friedrich Gulda というオーストリアのクラシック&ジャズ作曲家、だそうです 
フリードリヒ・グルダ wiki >>

ソリストのチェロ奏者さんと共に、 エレクトリックギターとジャズドラムが加わっています。 まさにジャズ、、という感じで始まり、 変わって牧歌的な美しいメロディもあり、、 と思いきや チェロさんの超速弾き・超絶技巧の楽章あり、、 のアヴァンギャルドな楽曲でした。。 マエストロはどこからこういう新しい楽曲を選んでくるのでしょう… (しかもいつも通り暗譜…!)

カデンツァの楽章を見ていて、 チェロという楽器の自由さを痛感。。 弓で奏でるだけでなく、 指ではじくピチカート、 さらに指の背でスパニッシュギターのようにジャババラン!とストロークする、、 なるほどそれだからギターとの共演になっているのかも。。 

下のロメオとジュリエットは めりはりの効いたキレッキレの演奏でいつもながら見事に楽団さんを操っていました。 両方とも昨日視たばかりだから また観てみようと思います。。 マエストロの立ち姿の端正さも相変わらず。。

(追記) あらためてイヤホンで聴いていて、、 この会場、 音が素晴らしいですね。 録音が良いのか、 会場の音響がすばらしいのか、、 チューリッヒのトーンハレというホールだそうです。 余りにも心地良い響きなので他の動画のパーヴォ指揮なども鑑賞中…

 ***

新年からずっと 音楽の話ばかりでしたが、 読書もちゃんとしています。。 なかなか良い本に出会えています。。

先日読んだ本で お気に入りの文章を…


 「・・・彼女は馬鹿じゃないし、夢みたいにきれいだ。気がついてると思うけど」
 「もちろん、気づかずにはいられんよ。で、そのほかには?」
   (略)
 「ちょっと嘘が混じってる。悲しいことがあった人をよく見るのは無理だ。その悲しい出来事ってのは、ぼくに言わせれば、かなり大変なことだったみたいだ。そのせいでよく見えなくなっている。ちょうど滝の中にいるみたいに。崩れた夢が滝のようにまわりを覆っているんだ。夢が崩れ落ちるのってどんなものか、ぼくも知っているよ」



 「崩れた夢が滝のようにまわりを覆って」、、 という表現がとても面白いと思いました、、 崩れているんだけど 崩れ去っていない、ってことなのかな… 崩れ去ったら下へ落ちてしまって滝のようにはならないでしょ? まだまわりを覆っている… 夢が。。

《ぼく》の《彼女》に対する観察はさらにつづいて、、 このあと…

 「夢が崩れ落ちた。 …(略)… あの子は誠実だという気がする。優しくて、真剣で、もろくて、壊しちゃいけないものをたくさん持っている。あのうなじとか。それなのに興奮しやすくて傷つきやすい・・・ (略)


 うなじとか… 笑 … そこ? とクスクス笑ってしまいました。。 う~ん、、 見えているのか見えなくなっているのかよくわからない《ぼく》の心理状態が ユニークな文章で表現されていてとっても面白い。。

こういう、、 なんだかよくわからない部分もありつつ、 《壊しちゃいけないもの》をたくさん持っている文章にとても惹かれます。。 この《ぼく》と《彼女》の行く末にも、ね。。

、、 すでにこの本は読み終えたのですが(ミステリー小説なのですが) やっぱりとても面白い小説でした。。 今、第二作を読んでいるので、 またそれが終わったら感想書くかも…


1月もすでに後半、、 これから大寒をむかえますが そのあとには春…



風邪ひかないでいきましょうね…


 

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