日曜日、朝の5時に家を出た。夜が明けると道の脇に雪が1mほど積もってるところを走ってた。同じ長野県内とはいえ随分と違うもんだ。その後、野沢温泉村、飯山市、栄村、津南町と行くにつれ雪の壁はそれなりに高くなり、4m~5mはあったろうという場所もあった。道によっては全く除雪されず雪の中というのもあった。魚沼スカイラインがまさにそれだった。国道253号から10m入ったところには雪の壁。天気が良いのに除雪作業をあちこちでやってたが、こういうのは今まであまり無かった。
そんなに雪があったにもかかわらず晴れているということもあって道には全く雪が無かった。家からスキー場までは185km、その目的地は八海山(はっかいさん)スキー場。途中に幾つも大きなスキー場があるのにわざわざここに来るのには理由がある。このスキー場が出来て間もない頃からのスキー・ツアーに参加するためだ。去年は当日雨だったのでドタキャン。なので2年目のスキーとなった。
当初はシーズン終わりにスキーはもう懲り懲りと思うくらい滑ろうというのが主旨だった。滑る目安は2日で100km、ゴンドラを34回乗れば達成出来るんだけど、その目標を達成出来ないまま今や遠いものとなってしまった。自分自身もスキーをする事に興味が無くなってしまったので滑るのは1日だけ。今回のツアーは何時になく人数が少なかったので精鋭部隊かと思いきや違った。スキー場に出て来ない人も居るのだ。12人中ゲレンデに出て来たのはかろうじて6人。残りはというと5人は宿をベースに温泉巡りなどの観光。もう1人は食事中を除いてずっと部屋の中でTVゲーム。
スキーの回数券などは買い方や値段がここ何年かしょっちゅう変り、今年は安いなぁという感じだ。サードエイジ、こんな区分も出来た。八海山スキー場では55歳以上がシニアだが、50歳以上というのが現れた。子供、大人、サードエイジ、シニアってことなのかな。そうそう、駐車場も今年から無料になっていた。で、こんなに安くなってるのにスキー場はガラガラと言ってもいいくらいだ。ところが毎月第1・第3日曜日は小学生以下無料ということもあってその日は何時もよりは込んでたらしい。
雪の壁は高々と聳えていた。しかし初めて新潟のこういう風景を見た時ほどの驚きは無かった。今回目に飛び込んできた一番の衝撃的なものはというと、部屋の中で黙々とTVゲームをしている人の姿と、家に戻ってきた時に見た雪の降る中、庭に干してある洗濯物。朝はとても良く晴れてたとヨメは言うけど・・・
スキー板の様子も随分と変った。ここのところ長さ180cmの板を使ってるけど、スキー板を抱えてロープウェイを待っている時、頭から板の先が見えているのは1本有るか無いか。ずっと昔は長い板を抱えているのがステイタスのようだったのにねぇ。今じゃ乗用車の車内に入るくらいの短い板ばかり。そのカービング・スキーは疲れ果てた状態でも楽チンで滑れるほどだ。だけどスキーは年に1回もやらないので特に今時の板を欲しいという気持ちは湧かない。
6年前、それこそ10年ぶりくらいにスキーをした時、板のビンディングを壊した。締め付けが弱いような気がするなぁと思ってスキー場の片隅で調整してたらビィンディングの中から太いバネがピョコンと出て来ちゃった。当時既に15年以上経っているくらいだからプラスチックも劣化してたんだろう。アルミ製だったらまだ使えたろうけど、重いので一般スキーヤーとしては使いたくない。
板は買わずヨメのお古を使っている。だけどその板にも壊れたのと同年代のほぽ同じビィンディングが付いている。今回何か嫌な予感がしたのでもう1つヨメのスキー板を使うことにした。こちらの方がずっと新しい、といっても10年近く前のものかな。これはお古2号と命名。靴の大きさが違うのでビンディングは取り付け直した。そんな作業も春のような陽気だったので楽だった。取り付けに不備があることも考えて念のためお古1号も持参したが幸いこれの出番は来なかった。