ジョン・フォードが初のアカデミー監督賞をとった「男の敵」のすぐ後に撮った南部喜劇。
鯨のハリボテの見世物、というのが出てきてその中で酔っ払って寝ている黒人にヨナと名づけるあたり、風俗的に面白い(「政治的に正しく」はないだろうけれど)。
駅馬車でも酔いどれの医者が酒をやめてウィスキーを暖炉に放り込むとボッと燃え上がるシーンがあったけれど、ここではそれどころではなくて大量に備蓄されていた「ポカホンタス」(これまた時代色が出ている名前)なる怪しげな酒を蒸気船のボイラーに放り込んだらニトロ(亜酸化窒素の方)を吹き込まれたガソリンエンジンのごとくやたらパワーが出てスピードアップするのが笑わせる。
時間が81分と短いのも嬉しい。