相当程度、ミニチュアと着ぐるみを使った日本式怪獣映画の伝統に沿っていて、特に中盤の巨人同士の大格闘はハイキックや膝蹴りまで飛び出すご愛敬(中に入っているスーツアクターが総合格闘技の選手なのだと)を含めて思いがけず楽しめた。
というか、逆に言うとそこに行くまでのながながとした会話劇が退屈で苦痛で、ビデオだったら早送りしているところ。強引に前後編に分けた(その分製作費が増やせるかららしい)ため構成が変わった弊害だろう。
セリフが世界観を補強したり転倒させたりしなくてはいけないのに、言葉だけつるつる上滑りしてばかりいて、前作にも言えたけれど本当に芝居の演出ができておらず、逆に芝居の演出ができていない見本となるくらいのレベル。役者も気の毒になるような使われ方している。
クライマックスの爆弾のカウントダウンと巨人の襲来の組み立てもツボを外しっぱなし。ふつうの巨人がまるで忘れられたみたいに出てこないというのはどういうことだろう。
芝居とか見せ場の組み立てといった娯楽映画の基本がガタピシしているのは困ります。
先日NHK-BSでやっていたメイキングを見たらずいぶんミニチュアと着ぐるみ、操演のウェイトが高いのにちょっと驚いた。もちろんデジタル技術も使っているけれど、基本は手作りなのだね。一番大きい巨人が基本は操演の人形なのですね。
ハリウッド式のCGで埋め尽くすような作り方は予算的にもスケジュール的にも邦画ではムリという消極的理由だけでなく、巨人というモチーフがミニチュア特撮にうまくはまったともいえるだろう。
もっともウルトラマンではないから質量保存の法則を平気で無視されると困ってしまうのだが。
アメコミものみたいにエンドタイトルの後におまけがつくのだが、これ以上の続編というのはいらないと思う。
(☆☆☆)
本ホームページ
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 公式ホームページ
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド@ぴあ映画生活
映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』 - シネマトゥデイ
というか、逆に言うとそこに行くまでのながながとした会話劇が退屈で苦痛で、ビデオだったら早送りしているところ。強引に前後編に分けた(その分製作費が増やせるかららしい)ため構成が変わった弊害だろう。
セリフが世界観を補強したり転倒させたりしなくてはいけないのに、言葉だけつるつる上滑りしてばかりいて、前作にも言えたけれど本当に芝居の演出ができておらず、逆に芝居の演出ができていない見本となるくらいのレベル。役者も気の毒になるような使われ方している。
クライマックスの爆弾のカウントダウンと巨人の襲来の組み立てもツボを外しっぱなし。ふつうの巨人がまるで忘れられたみたいに出てこないというのはどういうことだろう。
芝居とか見せ場の組み立てといった娯楽映画の基本がガタピシしているのは困ります。
先日NHK-BSでやっていたメイキングを見たらずいぶんミニチュアと着ぐるみ、操演のウェイトが高いのにちょっと驚いた。もちろんデジタル技術も使っているけれど、基本は手作りなのだね。一番大きい巨人が基本は操演の人形なのですね。
ハリウッド式のCGで埋め尽くすような作り方は予算的にもスケジュール的にも邦画ではムリという消極的理由だけでなく、巨人というモチーフがミニチュア特撮にうまくはまったともいえるだろう。
もっともウルトラマンではないから質量保存の法則を平気で無視されると困ってしまうのだが。
アメコミものみたいにエンドタイトルの後におまけがつくのだが、これ以上の続編というのはいらないと思う。
(☆☆☆)
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 公式ホームページ
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド@ぴあ映画生活
映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』 - シネマトゥデイ