prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「人間蒸発」

2015年10月08日 | 映画
ドキュメンタリーとフィクションとの区別というのきっちりつけられるものではない、というのは今でこそ常識になりつつあるが、その先駆的作品。

ただフィクションだったら不在の蒸発した男が何らかの象徴的意味合いを持つ(「ゴドーを待ちながら」とか)ように作るだろうけれど、この場合は婚約者が一緒に蒸発した男を探す俳優露口茂に惚れるみたいな展開になってしまい、それはそれで想定外のおもしろさというのはあるけれど、やや蒸発というモチーフからすると脱線ぎみではある。

ある意味、脱線しながらもそれはそれでおもしろがって追いかけていく監督今村昌平その人のドキュメンタリーという感もある。「復讐するは我にあり」のために実在の犯人の足取りを追っていく過程でどうしてもこの男は中身が空っぽなのではないか、という疑問にとらわれたというが、わからない、空っぽだから執拗に追いかけるという体質というか嗜好があるみたい。ドキュメンタリーだと思うようにいかなかったことをドラマで果たしたともいえる。




10月7日(水)のつぶやき

2015年10月08日 | Weblog

#1日1本オススメ映画 新藤兼人脚本・監督。保険の外交員たちがコネをすべて使い果たした挙句に強盗を企てる。社会派的なテイスト以上に冷徹さが出た日本製ハードボイルド。蟻に芋虫が襲われている冒頭は「ワイルドバンチ」の14年前。 pic.twitter.com/MOD2F5I6r0


.@panseponse7さんの「『アイスランドの送電線の鉄塔』デザイン案がインパクトあり過ぎてスゴイ「夜に見たら腰抜かす」」が話題だよ!みんながすごい注目してる! togetter.com/li/882143

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | 8 RT

アン・バンクロフトの起用というのは、「奇跡の人」のサリバン先生に当然ひっかけてあるのだろうな。 #アサシン