prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「オルカ 」

2015年10月21日 | 映画
オルカ=シャチが人間と同じくらいの知能と感情を持っているという前提の物語で、ウィル・サンプソンの先住民とシャーロット・ランプリングの海洋学者の両方からこれでもかとオルカの知能の高さをレクチャーされるし、オルカが善玉でそれを殺す人間が悪玉という図式がはっきりしているので、なんだかイルカ漁で悪玉にされている日本人としては微妙にひっかかる話ではある。40年近く前の映画だから、エコについてはシーシェパードみたいに傲慢で高圧的ではないが。

いくら知能が高くても海の中から地上のパイプラインの位置とかわかるのか、という疑問は湧く。見せ場を派手にするための方便の感が強い。

ジョーズが公開されたのが1975年、これが1977年だからずいぶんな早業。「フリー・ウイリー」の公開が1995年となる。どこまで本物のシャチでどこまでアニマトロニクスなのかおよそ見分けがつかないくらいよくできている。時期的には本物を使ったところが多かったのかと思える。

こと特殊効果については「ジョーズ」よりよくできていて、オルカ全般のさまざまな感情を表現しているアップはおそらく知能の高さの賜物だろうし氷の上を走り回る人影を海中から捉えたショットなどどうやって撮ったのかと思わせる。

「ジョーズ」で鮫捕りに行く船の名前がORCA号だし、ここに出てくるシャチ捕り船も構造や大きさはそっくり。意識的にそうしているのだろうし、ラストの滑り台みたいになるシーンなど明らかになぞった上で一ひねりしている。

リチャード・ハリスの船に乗っている若い女性がやたらと美人だなと思っていたらボー・デレク。一時期「10」で世界最高の美女という設定で一世を風靡していた人。

エンニオ・モリコーネの音楽がやたらと格調高い。




10月20日(火)のつぶやき

2015年10月21日 | Weblog

スタントマン #1日1本オススメ映画 映画の撮影現場に紛れ込んだ犯罪者の青年をメフィストのようにたぶらかし操る監督役をピーター・オトゥールが怪演。現場と撮られている映画が交錯し、本気で死なせるつもりかと青年も観客も混乱していく。 pic.twitter.com/g5xkDa1Nn7

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John Sayles and Franco Nero team up for new Django movie avclub.com/r/226834tsd via @TheAVClub これが実現すればタランティーノ映画が産んだ最良の果実ということに。なるといいな!

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | 20 RT

「ザカリー、君のパパは愛に溢れた人だった。これは彼が辿った人生の記憶。いつか君は真実を知るだろう」殺害された友人。幼馴染はカメラを持ち息子の面影が残る孫の為戦う両親と想像を絶する現実を映す『ザカリーに捧ぐ』
#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/pJsNFXcOFi

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | 2 RT

『太平洋の地獄』
戦争をたった二人に凝縮して描いた、曲者ジョン・ブアマン監督の怪作。無人島に漂着した米兵をリー・マービン、日本兵を三船敏郎が演じる。水を得るのもままならない過酷な状況下で二人は敵対し争うのだが…#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/p5K9bTWKqO

家畜人六号【小暮 宏】さんがリツイート | 13 RT