女二人のバディものにしてロードムービー、なのだけれど何だか移動しながらキャラクター同士のケミストリーが進んでいくといったあるべき「型」をおよそ生かせてなくて、よく言われる型破りが外れて型なしになった、どう挨拶すればいいのか困る一編になった。
それぞれのキャラクターがどういうのか夏帆には設定だけあって、シム・ウンギョンには設定もなくて、かといって背景不明という設定にもなっていない。ウンギョンの「新聞記者」(撮影はこちらの方が後)の日本語のセリフには違和感がなかったのだが、ここでは日本語の巧拙以前にやりとりになっていない。
だからだべっていてもシーンが動きようがない。
ときどき時制を細かく前後させる技法を使っているのだけれど、なんでそうしたのか、画面に変化をつけるくらいの機能しか果たしていない。
それぞれのキャラクターがどういうのか夏帆には設定だけあって、シム・ウンギョンには設定もなくて、かといって背景不明という設定にもなっていない。ウンギョンの「新聞記者」(撮影はこちらの方が後)の日本語のセリフには違和感がなかったのだが、ここでは日本語の巧拙以前にやりとりになっていない。
だからだべっていてもシーンが動きようがない。
ときどき時制を細かく前後させる技法を使っているのだけれど、なんでそうしたのか、画面に変化をつけるくらいの機能しか果たしていない。
入院中の祖母を見舞うシーンなどそれ自体はいいのだけれど、文脈に乗っていないので置きどころをなくしている。