prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ブライトバーン 恐怖の拡散者」

2019年11月23日 | 映画
裏「スーパーマン」みたいだな、と思った。それもクリストファー・リーヴが主演した第一作の前半、麦畑が広がる古き良きアメリカと善良な両親に育てられる実子でこそないが愛されて育った地球外から来た子供がとんでもないスーパーパワーを発揮するようになる、というくだりの、そのパワーをもっぱら悪い利己的なことに使うような話で、力は強い、空を飛べる、目からビームを出す、自分の生まれた星で産出した物質に弱い、などなど共通点は多い。

最近かなり目立つ疑似家族ものでもあるわけだが、愛し合っていれば家族といえるという理屈の裏返しで、では親は愛していても子供はどうなのかというのを見も蓋もなく描いた格好。

身も蓋もなさすぎて、個々の見せ場は派手にやっている割にラストなど捻りが効かなくなってしまったり、カメラを初めから動かしすぎて、ここぞというところでかえってアクセントが効かなくなるなど、退屈はしないが色々とあらは探さなくても見える。

細かいところだが、銃が出てきても発射しない、とか、伏線を回収するのかと思うと中途半端なところで止まってしまうなど、詰めが甘いところがある。




11月22日のつぶやき

2019年11月23日 | Weblog