prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「エンド・オブ・ステイツ」

2019年11月25日 | 映画
これくらい爆発シーンでぽおんぽおんと人間が派手に宙を飛ぶ映画も珍しい。
爆発シーンがあるのはアクション映画では当然だけれど、吹っ飛ばされた人間をいちいち見せて、しかし身体がバラバラになるようなことはないのだね。
身体がバラバラになったら残酷味が強くなりすぎて単純明快な娯楽の範疇から外れるからだろう。

ストーリーからすると、「24」ばりのアメリカ中枢の至るところにスパイが潜りこんで裏切りが連続して主人公が陥れられてというややこしいものになっても不思議はなかったのだが、そこはもう懲りすぎず良くも悪くもきちんと収まるところに収まる。

ニック・ノルティの父親の、息子に輪をかけたムチャクチャぶりが笑わせる。
ただ親子の和解劇の押し込み方が強引でラストシーンの座りが悪いのは困ります。

モーガン・フリーマンの米大統領が本物のプーチンや習近平と並んでいる合成カットなど、こういうまともな大統領が本当にいればいいのにと思わせる。

原題はAngel Has Fallen、ジェラルド・バトラー扮するマイク・バニングを主人公にしたシリーズの第三作で、これまではOlympus Has Fallen、London Has Fallenといった具合にFallenシリーズとでもいったタイトルのつけ方をしてきて、今回は主人公が堕天使に見立てられるといった趣向。そんなにものものしい内容ではありませんが。




11月24日のつぶやき

2019年11月25日 | Weblog