仲良さげないい歳をした男女が集まって、遊びで各々のスマホを出してそこに来るメールや呼び出しをいちいちその場全員にオープンにする、という本来ならタイトル通り“おとなの”一筋縄ではいかない裏表の顔のコントラストを見せるドラマのはずなのだけれど、これがどうなってるのだろうと思うくらい平板な出来に終始した。
セットのセットくささといい、芝居の追い込みかたといい、役者は一応揃っているはずなのだけれど、びっくりするくらい幼稚。
日本の風土のせいだろうかと首をひねらざるを得ない。
スマホに書きこまれた個々人の秘密が暴かれるのだから意地悪で悪趣味になるのは当然なのだけれど、それを扱うのにセンスがないとどうにもならなくなる。
ゲイであることがバレてしまうのを笑いにするというのも今どきどうかと思うし、一応フォローしているのもとってつけたよう。