なんと遊園地の遊具に恋する女の子の話、しかも実話ダネだというからびっくり。
人間ならざるものとの恋愛話とすると人形相手のものは何本もあるが、まったくの機械、それも擬人化が入りようがないごつくてでかい(原題はJUMBO)機械相手となると、ちょっと記憶にない。
もっとも遊具だから動いたり光ったり、おびただしい油を流したり多少は生き物っぽくはあるが、むりに感情移入するようには作っていない。そのため正直、終止当惑しっぱなし。こういうことあるのかと思うし、あるかもとも思わせるのはひとつの狙いだろう。
ノエミ・メルランは「燃ゆる女の肖像」に続く主演。同じ人だとはまったく思わなかった。必ずしもエキセントリックな調子ではなく、人間の男を相手にすることもある。フェチというのとも違う。