マイケル・ケイン主演で爺さまたちが大量出演しているから「ジーサンズ」風に年取っても(犯罪方面にだが)頑張るコメディかと思ったら、実話ネタということもあってか、まるで印象が違う。
端的にいってここに出てくる爺さんたち、可愛げがない。
というか、犯罪者なのだから猜疑心が強く乱暴で性格悪いのは当たり前なのだけれど、どうもスーパーあたりで店員にクレームつけてる爺さんがかぶったりして、見ていてあまり気分良くない。
普通だったら敵役にまわる警察に頑張ってもらいたいと思うくらい。
もっとも警察はやすやすと監視カメラや盗聴機を駆使して彼らの身元を洗い犯罪歴まで割り出してしまうのだから、これなら犯行自体防いだ方が良くなかったかと思わせる。
第一、ケインが犯罪計画から途中から外れてしまうのでなんだか締まらない。
ラストで出演者の過去の出演作の抜粋が出てくるのは良いけれど、役柄自体がそれらを参照しているというわけでもない。
基本的な設計で計算違いを犯しているとしか思えない。残念。