prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「カラオケ行こ!」

2024年01月19日 | 映画
中学生役の齋藤潤は2007年6月11日生まれの出演当時16歳。メガネをかけているところは何だかハリーポッター第一作の頃のダニエル・ラドクリフとちょっと似ている。
子役出身というわけではなくまだキャリアは浅いが、ヤクザ役の綾野剛が縦横無尽に投げ込んでくる球をキャッチするあたりの堅い表情が器用になりすぎなくていい。

クライマックスのカラオケ絶唱で喉を押さえているのは変声期でムリに声を出しているということか。このあたりは原作の方がはっきり描いている。
合唱部の部長という役のわりにあまりちゃんと歌っておらず発言は批評に徹している。ヤクザたちがよく怒らないものだが、いずれにせよリアルなヤクザではなく「セーラー服と機関銃」みたいなコメディ要員。

「映画を見る会」がVHSテープで「白熱」「四十三丁目の奇蹟」「カサブランカ」「自転車泥棒」といった40年代の白黒映画ばかり見ている。
これ自体一昔前の風俗。ちなみのこのビデオのくだりは原作にはない。
ミナミの再開発も時代色のうちか。

綾野剛はカラオケのマイクを持っての第一声からしてとんでもなく上手く(当人は今はやめているがバンド経験あり)、この人にどこを教えるのかと思わせる。

原作との比較を続けると、合唱部員たち特に女子たちを描き込んでいる。顧問の先生たちも。