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香港を走るAEROMIDI~右ハンドルですので何処かの島国と錯覚?

2006-11-10 | バス[中華人民共和国]
 

今日は香港を走る日本製バス・三菱ふそうAEROMIDIについて取り上げたいと思います。
(写真は左側がKMB/右側がKCRの車両です)

このAEROMIDIは、日本国内でも各地の路線バスで見かけられる中型バスで、お馴染みの方も多いかと思いますが、MAKIKYUが香港に入境した日に尖沙咀の街中を歩いていた所、多数の2階建て車両に紛れてAEROMIDIが走っており、こんな車両が走っているという予備知識はなかったのでビックリでした。

このAEROMIDIは以前何度か取り上げたKMB(九龍巴士)の車両で、2階建ての空調車と同じ白をベースに赤のラインという塗装で走っていましたが、この尖沙咀一帯では時々走っており、乗車もさほど困難ではない感じでした。

MAKIKYUとしては是非一度この車両にも…と思っていた所、その翌日に新界西部の屯門でも九鐵巴士(KCR)のAEROMIDIを発見し、この日は九廣鐵路(KCR)内地全線通用(大陸本土との境界にある羅湖は不可)の乗車証を所持しており、これで乗車可能な事もあって乗車してきました。

MAKIKYUが乗車したのはK53路という比較的手頃な循環路線で、AEROMIDIはKCRの他系統の幾つかでも使用されていましたが、KCRの社紋やロゴ、それに電車と同じ塗装もなかなか様になっている気がします。
(KCRのAEROMIDI画像は乗車した車両とは別系統で使用されている同型車です)

このAEROMIDIはトルコンATを採用したオートマ車で、しかも窓が固定式になっている事もあって随分特別な感じの車という印象を受け、しかも乗車時間が短いにも関わらずドアは前扉一箇所のみという事もあって、短距離の都市型路線車としては決して使い勝手は良さそうではありませんが、これはどうやらかつての啓徳機場関連路線で使用していたモノを転用した事も影響している様です。

香港はイギリスの影響もあって道路は左側通行、その上行先表示は漢字と来ているので、ナンバープレートを除くと何だか日本のバスを見ている様ですが、日本から遠く離れた彼の地でヨーロッパ製の2階建てバスに紛れて走るこの日本勢・AEROMIDIは日本人の一人として非常に親しみを感じるものです。

香港へ行った際は名物2階建てバスと共に、こちらにも是非一度は乗車したいものですが、車内のプレートを見た限りでは91年製と決して新しい車両ではなく、いつまで走り続けるかも分かりませんので、乗車や撮影をされたい方は早めに動かれた方が良さそうです。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、香港へ行かれる機会がありましたら是非乗車されてみては如何でしょうか?