(2)では車内の様子について取り上げたいと思います。
この車両は、JR九州では恒例のこだわりのデザイナーが内外を徹底的に作り込んでいる事もあり、外観は洗練された感じでかなりのモノですが、車内も他の鉄道車両とは随分様相の異なる独特のモノとなっています。
座席は本革を用いたモノで、これは日本の鉄道車両では実例が少なく好みも大きく別れそうですが、個人的には座り心地もなかなかであると感じますし、写真では分かりませんが背面にはチケットホルダーなども備えており、脚台もデザインが考慮され、一脚で座席が支持される構造になっているなど、デザインと実用面の双方でなかなか気の利いた作りになっていると感じます。
車内側面の化粧版は随分作り込んだ感じの車両にしては質素な印象を受けるものですが、床には木材を使用し、天井もデザイン性を考慮した独特な感じで、荷棚はハットラック式、これは中を開けると黄色一色になっているのには驚かされます。
これを見るだけでも驚かされますが、この列車内にはフリースペースなども設けられ、この辺りの掲示やスペースの作りをはじめ、初めて乗車したら驚かされる事が色々ある車両ですが、既存の鉄道車両に対する概念を打ち破る程インパクトのある車両ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、九州へ行かれてこの車両に遭遇した際は、外観を眺めるだけではなく是非一度乗車される事をオススメしたい車両で、MAKIKYUも初めてこの車両に乗車した際は大感激、その後九州を訪問した際に何度か乗車しています。
また885系にはこの特急「かもめ」用車両以外に、特急「ソニック」用の車両も存在しますが、こちらも座席の色彩などが異なるものの設備的には似た様なモノですので、こちらに試乗されるのも良いかもしれません。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、九州へ行かれる機会がありましたら是非一度この885系電車に乗車されてみては如何でしょうか?