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JR九州885系・白いかもめ(2)~車内の様子

2006-11-16 | 鉄道[九州・JR]
 

(2)では車内の様子について取り上げたいと思います。

この車両は、JR九州では恒例のこだわりのデザイナーが内外を徹底的に作り込んでいる事もあり、外観は洗練された感じでかなりのモノですが、車内も他の鉄道車両とは随分様相の異なる独特のモノとなっています。

座席は本革を用いたモノで、これは日本の鉄道車両では実例が少なく好みも大きく別れそうですが、個人的には座り心地もなかなかであると感じますし、写真では分かりませんが背面にはチケットホルダーなども備えており、脚台もデザインが考慮され、一脚で座席が支持される構造になっているなど、デザインと実用面の双方でなかなか気の利いた作りになっていると感じます。

車内側面の化粧版は随分作り込んだ感じの車両にしては質素な印象を受けるものですが、床には木材を使用し、天井もデザイン性を考慮した独特な感じで、荷棚はハットラック式、これは中を開けると黄色一色になっているのには驚かされます。

これを見るだけでも驚かされますが、この列車内にはフリースペースなども設けられ、この辺りの掲示やスペースの作りをはじめ、初めて乗車したら驚かされる事が色々ある車両ですが、既存の鉄道車両に対する概念を打ち破る程インパクトのある車両ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、九州へ行かれてこの車両に遭遇した際は、外観を眺めるだけではなく是非一度乗車される事をオススメしたい車両で、MAKIKYUも初めてこの車両に乗車した際は大感激、その後九州を訪問した際に何度か乗車しています。

また885系にはこの特急「かもめ」用車両以外に、特急「ソニック」用の車両も存在しますが、こちらも座席の色彩などが異なるものの設備的には似た様なモノですので、こちらに試乗されるのも良いかもしれません。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、九州へ行かれる機会がありましたら是非一度この885系電車に乗車されてみては如何でしょうか?

JR九州885系・白いかもめ(1)~在来線特急の最高傑作?

2006-11-16 | 鉄道[九州・JR]
 

今日もJR車両の紹介ですが、今度はMAKIKYUが夏の大旅行中に乗車したJR九州が誇る新型特急車・885系電車について取り上げたいと思います。

この車両は、長崎本線を走る特急「かもめ」で使用されていた旧型特急車(485系)の老朽取替えと、スピードアップや高品質な客室設備によるサービスアップを目指して親製された新型の特急形電車です。

現代の趨勢を反映して当然VVVFインバーター制御を採用、また曲線の多い線区でも速度を落とさずに高速で運行可能な様に振り子式を採用しています。

デザインはJR九州の各列車やバス・船舶までを手がけるこだわりのデザイナーが担当したもので、以前はシックで派手な感じのデザインが多かったものの、この車両辺りからは傾向が変化してシンプルな感じのモノになっていますが、ロゴなどの表記を各所に並べたデザインは相変わらずで、このデザイナーの特徴と言った所です。

個人的にはこの白一色のボディに、かもめの口ばしの様な黄色がアクセントになった塗装や、優美な形状の前面(これは一部で某国の高速列車に似ているという説も…)などはなかなかだと思いますし、MAKIKYUが九州を訪れたら必ず乗りたい車両の上位にもランクインします。

しかもこれだけの車両にも関わらず、九州内は高速バスとの競争が激しい事もあってか、「2枚きっぷ」などの企画乗車券や、利用日が限られるとはいえ若者向け(30歳以下)には「ナイスゴーイングカード」会員特典の大幅割引(101㎞以上の利用が前提で、九州内のJR在来線のみ利用の場合は料金も含めて40%OFF)などもあり、比較的割安に乗車できるのは有難いもので、また運行本数も1時間間隔などの比較的分かり易いダイヤ設定も行われていますので、乗車も比較的容易です。

この塗装の885系は専ら博多~長崎間の特急「かもめ」に使用され、この他博多~大分・佐伯間の特急「ソニック」にも色違いの車両が使用されますが、現在は両者とも半室グリーン車を含む6両編成で、若干の差はあるものの共通運用が可能な事もあって「かもめ」用の車両も時々「ソニック」に使用されます。

1枚目の写真は今年夏にMAKIKYUが特急「ソニック」に乗車して大分駅で降車後に撮影したもので、2枚目の写真は以前撮影した車外のロゴですが、これもシンプルながらなかなかいいモノと感じます。

車内の様子に関しては別記事で取り上げたいと思います。