ブーケ
小雨、25度、95%
ブーケを頂きました。香港セントラルにある老舗の花屋さんのブーケです。自宅で使う花ではなく、贈り物としての花は、世界中同じような機会が選ばれます。お誕生日、お見舞い、開店祝い、結婚式にお葬式。強いていえば、香港ではバランタインデーに男性から女性に花束が贈られる機会があります。
もちろん手土産にも、 ギュウッとかためられた花は、どんな花であれ豪華に見えるブーケです。すぐに解かずにブーケのまま花瓶に挿しました。シャクヤク、バラ、アリストロメリア。薄いピンクの花が肩を寄せあって納まっています。
さて、お持ちくださったお客様が帰られたので、花束を解いて生け直します。このままギュッとが一番素敵ですが、花同士が近すぎて蒸れてすぐに傷んでしまいます。ブーケを解かれたことのある方は、お解りいただけると思いますが、ブーケになった花を生け直そうとすると、うまくいかないことがままあります。
ちょうど、同じような色合いのアリストロメリアが家にありました。それといただいたブーケの花で2つの壷に生けてみました。 これは、手持ちのアリストロメリアが主体です。シャクヤクがアクセントになりました。
見出し写真はブーケの花中心に、 バラの色とシャクヤクの色が近すぎて、バラが映えてくれません、ただこのバラ、きっとオランダからのシャンパン香の種類です。早朝の部屋にすっとこのバラが香ります。
ブーケにする花は、咲き始めか咲き誇っている頃を選びます。私などが市場で買って来る、堅いつぼみではありません。堅いつぼみのシャクヤクは、思うように咲き切らないで枯れることもありますが、ごらんのように満開のシャクヤクは、惚れ惚れします。
香港の花屋のブーケ、兎角レモンリーフを多く使います。今回のブーケ21本のレモンリフーが使ってありました。きれいな緑の葉っぱですが、あの堅さがどうも私には馴染めません。生け直す時は、1本も使わず仕舞いです。いつも自分が選ぶ花だと、決まり切ってしまいます。人から頂くものが、時に部屋の雰囲気を変えてくれます。