チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

Gough Street 香港

2013年07月25日 | 香港

雨、24度、99%

 香港島のセントラルは、香港のひとつの顔である金融機関が集まっているとこです。昨今、オフィスの賃貸料の値上がりで、幾分分散する傾向にあります。世界中から金融関係の仕事の人が集まります。そのうえ観光客も買い物でやって来ます。昼間のセントラル、黙って歩いていると耳に入ってくる言葉の数だけでも、かなりのものです。

 そんなセントラルですが、一昔前までは、ちょっと坂を山向き上れば普通の住宅でした。クイーンズロードからコンダットロードまでの斜面沿いのエスカレーターが出来て、街は変わって行きました。変わらないものといえば、セントラルの市場でしょうか。その市場も古い建物が一部取り壊され、建替えが始まっています。このセントラルの市場は私が長い間、テクテクと坂を下って、毎朝行く市場です。市場に行くのですから、普段着です。市場に行って、真っ直ぐ帰ってくることだけに許されるような格好で出かけます。

 この市場の東は、それこそ、ビックブランドの路面店が立ち並ぶ、セントラルの中心部です。西に向かうとションワンといって、庶民の街でした。市場からそのままの格好でふらふら歩いていても、お構いない街でした。

 セントラル市場から東に隣接したクイーンズロードと平行して走る道が、Gough Streetです。変化が少なかったこの辺りにも、変化が起こり始めたのはここ10年。そのきっかけはなんと、小型のプリンターの普及です。一大オフィス地帯を抱えるセントラル、プリンターが今のように普及する前は、一帯に印刷屋がかなりの数ありました。昼下がりの街は、それこそ印刷機の音だけが響いていました。このGough Streetもそうした道でした。早朝と昼間はオフィスに行く地元の人が軽く食事が出来る屋台が出ました。昼前は、昼食の仕出しの匂いが立ちこめていました。

  坂をおりて来て、Gough Streetに入ると、なんとラルフローレンの子供服の店ができてます。隣は、 アニエスb.のカフェです。香港のアニエスb.のカフェで一番大きいお店だそうです。

  雑貨屋が幾つかあります。イッタラの食器などが入り始めたのはこの5年程。一番古い雑貨屋です。

  こんな明るい看板までかかっています。

 雑貨屋のその奥は、 小さなしゃれたレストランです。この町並みだけを見たら、誰も中国の端の香港だなんて思わないと思います。変わるものですね。以前のこの街の姿を撮った写真を探すのですが、どこに仕舞ったのやら。

 ただひとつ、ずっと変わらずに香港らしい店が残っています。 牛のお腹の肉を煮込んで作る麺屋さんです。昼前からは行列ができる有名な店です。なんだか、ホッとします。

 ひとつ下の道から見上げると、 こんな感じです。この階段はちっとも変わりません。向かって左には、パブリックの病院があるからでしょう。階段脇に、こんなものを見つけました。 便利になって街がきれいになるのもいいけど、昔のGough Streetに流れていたあの空気は、もうどこにも見当たりません。

 

コメント
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