曇り,26度、87%
珍しく、香港着の遅い便で日本から戻ってきました。昨日は,お礼の手紙や細々した片付け、主婦根性が強いのかボーッと出来ない質です。それでも,夕飯を作る気になりません。お外で夕飯を、と言ってくれる主人の言葉に甘えて出かけることにしました。遠くに出かけるのも面倒に思います。
香港島のセントラルから山向きに伸びる,ヒルサイドエスカレターの周りを囲むように、飲食店が出来始めたのはここ15年ほどのことです。エスカレーターが出来る前は普通の家が建っていました。今でも,食べ物屋さんの上を見上げると,洗濯物が干されているのが見られます。我が家から,このSOHOまで歩いて5分ほど,つまり生活圏内です。だからでしょうか,かえってこのSOHOで夕飯をとることなどありません。朝、店が開く前から店の前に運び込まれるその店の食材などて見ていたら、行く気など無くなります。
でも、昨晩はSOHOへ。実は,ネパールやモンゴルで食べられている蒸し餃子のMOMOの本物をまだ食べたことがありません。聞いたり見たりしただけで作って見ましたが,やはり食べてみないとねえ,というわけでここSOHOに昔からあるネパールへ行きました。 メニューを開けると,スターターの一番上に、 ちゃんとMOMOがのっています。既に食事を始める人たちもMOMOを頼んでいます。もちろん、家では手に入りにくい羊の肉ののMOMOを頼みました。 お店の中が異常に暗くて,写真写りが悪いですね。皮を開けると,香辛料でやや赤くなった羊の肉が見えます。口に入れると,クミンの香りが拡がります。あー、我が家のMOMOはほぼ本物の味に近いです。ところがタレの方は,塩辛すぎておまけに辛みも強くていただけません。この私が,辛さでしばらく涙を浮かべていました。ネパール料理は基本的には,インド料理に似ています。 サフランライスとチキンテカ。サフランライスって書かれてるけど,ターメリックライスではないかな?MOMOを食べれてまんぞく、まんぞく。
お店を出ると,すっかり暗くなっています。エスカレーターに乗って我が家に帰ります。それにしても,この街は金、土、日と,急に白人系の人で一杯になってしまいます。香港人すら見られない。 ネパール料理の店にも,私たち以外は白人ばかり。
主人曰く、仕事で来る白人がとても増えているそうです。 香港のイギリス総督最後のパッテン氏が,香港を称して,西洋と東洋の融合する街だといいましたが,まさに,その通り。
家に帰り着くと、たった5分ほど上っただけですが,静かな住宅街です。空には,膨らみ始めた半月がかかっていました。