雨、雷、28度、94%
町を歩いている女性のワンピース姿が目に付くようになりました。日本より南の香港では長い夏に入りました。暑いばかりか湿度が高いので、女性はどんどん薄着になります。短いパンツにノースリーブ、夏でもスパッツ姿も見られます。中華服の流れを引いていますからズボンを夏場もはくのは香港では当たり前のことです。それがGパンに変わり最近は短いパンツ姿が主流です。もちろんリッチなマダム達はあのチャイナドレスやそれをアレンジしたツーピースに身を包みます。
短いスカートも短いパンツもそれなりに涼しげです。でも、シャッキと腰のある木綿のワンピースを着ている人を見るととても好もしく思えます。ノースリーブでも短い袖が付いていても全身同じ柄で包むワンピースは日本の着物に何処か似ています。ワンピースを着ると不思議に女らしい気持ちになります。スカートを履くのとはまた違います。そう思って洋服ダンスを除くと私は4枚しかワンピースを持っていません。3枚はノースリーブ、1枚は短い袖が付いています。冬用の長袖のワンピースは一枚も持ちません。背の低い私には長袖のワンピースは重苦しく見えます。
母は長袖のシルクのワンピースを幾枚も持っていました。どれもジパンシーのものです。母と私サイズは殆ど変わりません。でも着ないものどんな高価なものでも不要です。3年前に全部捨てました。その頃ののブログにも書きましたが、そのワンピースに合わせて帽子も作っていました。ピンクのシフォンの帽子までありました。こちらも全部捨てました。私には似合わない服や帽子ですが、母もあの服を着るときっと女らしい気持ちになったはずです。
ワンピースを着るのを頭の中で思い描くとき、多くの人もそうでしょうが、亡くなったケネディ夫人ジャックリーヌやオードリーヘップパーンを思い浮かべます。映画の上でのオードリーではありません。私生活でのオードリーのワンピースの着方のさりげなかったこと。公の場ではなく母親としてのジャックリーヌのワンピース姿は、なんとも品が良かったことか。そんな思いを持って40年、ワンピースひとつ雰囲気を持って着こなすまでには至りません。それでもワンピースを着ると、靴を少し甘い感じのものに履き替えます。この夏はワンピースを着る機会を増やしましょう。