曇り、27度、86%
モモさんは誰にでもしっぽを振る愛想のいい犬ではありません。お散歩に出れば、「モモ。」と声をかけてくださって、わざわざ腰を落としてモモさんを撫でてくださる方達もいます。そんな方達にしっぽのひとつでも振って挨拶してくれたらいいのにと思います。でも、自分から身体をすり寄せて行く人はほんの僅か、どちらかというと知らん顔を決め込みます。観光客も多い我が家の周辺、時には、写真まで撮ってくださる人もいます。いつものようにカメラも無視。そんなモモさんに日本の友人達は、お守りを送ってくださいます。
無愛想モモさん、3つもお守りを持っています。 ありがたい事です。お守りが沢山あると、神様がけんかするなど言う方もいますが、私は3つあれば三倍守ってもらえると信じています。本当はモモさんの身に付けておきたいのですが、首輪も持ちませんので、
ひとつの袋に入れてお散歩用のバックにいつも入っています。
帰国したとき、お神社にも詣でます。年が改まった時は、必ず身内の者へのお新しいお守りを頂いて帰ります。そういえば何時頃からかペットのためのお守りを置いているお神社も出て来ました。ペットのお守り、ちゃんと目にしているのにモモさんの為にとは皆目思いつきません。主人も家族にお守りを買って来ますが、モモさんにはありません。モモさんにお守りを頂く度にありがたいと思う以上に、こうして他所の家の犬や猫にまでお守りをと思ってくださる人の心配りの深さに関心します。お守りをずらりと並べて売っている前で、私は自分の家族の顔ばかり思い浮かべています。モモさんの頂いたお守りを見る度に自分のそうした思い遣りのないことを恥ずかしく思います。
ブルーのお守りはペットのためではありません。モモさんが後ろ足が弱いとご存知の方からです。しかも、このお守りをくださった方達、皆さん私よりもお若い方です。息子ほど歳が離れた方もいます。皆さんのお気持ちのおかげで、モモさん、今年は後ろ足が立たないなんてことがありません。そういえば、後ろ足が立たなくなった時にご自分の家の古い犬用のバギーを香港まで送ってくださった方もいます。
60歳になろうというのに、今だに自分のごく身近なことしか見ていないと、このお守りをみる度に頭が下がります。暑い日が続く香港で、朝晩モモさんがヨイショヨイショとお散歩に励むことが出来るのも、みなさんのおかげです。ありがとう。