チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

チボリ公園 コペンハーゲン

2016年07月12日 06時01分22秒 | クロスステッチ

小雨、26度、89%

 コペンハーゲンのチボリ公園を初めて訪れたのは、私が14歳の時ですから、1971年(昭和46年)のことです。福岡市で育った私にとって遊園地とは香椎花園ぐらいしかありませんでした。この前年に大阪の万国博覧会があり、遊園地ではないものの大規模な娯楽施設をを見た時は心底驚いたものです。規模の大きさ、夜になっても目映い位の照明、日本中の人が感激したと思います。

 チボリ公園を訪れたのは夜でした。北欧の国は夏の夜が長く、チボリ公園は夏の間しか開園されません。確か6月から9月ぐらいまでが開園期間です。チボリ公園の門の前に立った時もしかしたら口をあんぐりと開けていたかもしれません。暮れ始めた夜空を背景にライトアップが素晴らしく、その向こうに何があるのか胸が高鳴った覚えがあります。

 そのチボリ公園のクロスステッチをさし始めたのは、先月のこと小さな刺繍ですのですぐ終わるかと思えばなかなかじっと座ることが出来ない日が続きました。昨日刺し終えました。私が刺すクロスステッチはデンマークの物です。大好きなゲルダベングドソンのデザインした野の花を始め、アンデルセンの童話、デンマークの有名な建物、その中のひとつがこのチボリ公園です。この建物の図案はアイダウィンカー、周りの縁飾りがゲルダベングトソンのデザインです。小さな麻の目を埋めて行くのは針を持つ者の楽しみ、このデンマークの刺繍を始めて30数年、刺繍糸の艶のない風合いが好きです。麻の布の持つ張り感にコットンの刺繍糸が彩りを添えます。好きですから細々と長いこと続けて来ています。

 もう一度訪れたいデンマークです。主人が「行っておいで。」と言ってくれたのは4年程前のこと。はい、一人で行くつもりですからデンマーク語をかじったり、チボリ公園の開園期間中つまり春から夏の間に行くつもりにしていました。ところが実家の改築を始めました、母が逝きました。義父が逝きました。主人の仕事の関係でヨーロッパに行くことがあっても行って帰って来るだけ、モモさんがいますから余分な時間などありません。私が今座っているデスクの前にはコペンハーゲンの地図が壁にかかっています。45年前私がコペンハーゲンを歩く時手に持っていた地図です。 街の中心部、チボリ公園の所には刺繍で刺した建物が描かれています。TIVOLIの下にボールペンでアンダーラインが引かれています。私が45年前に引いたものでしょう。

 何時になるか、必ずまたコペンハーゲンに行くつもりです。その日を心に描いて、今日からデンマークの建物の8作目を刺し始めます。

コメント
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