雨、29度、87%
今でも日本は小学の低学年で検便が義務づけられていると聞きます。私が小学に上がったのは昭和30年後半、大きめのマッチ箱入れて検便を学校に持って行きました。結果はギョウ虫がいるとのことでした。私が育ったのは福岡の町中、通っていた学校は私学でひと学年ひとクラスの女の子の学校でした。小中高と続いているその学校で私一人がギョウ虫がいたのだそうです。確かに食が細くて、小さくて青白い子でした。虫下しをのんで退治でもしたのでしょう。ギョウ虫がいた記憶などありません。ただ、母がギョウ虫が学校中で私一人だったことを恥ずかしく思ったので、その後も繰り返し繰り返し「恥ずかしかった。」と言いました。
それから20数年後、息子は東京の住宅街の公立小学校に入学しました。息子の時の検便は、学校から持たされたプラスチックの容器に入れて持って行きました。結果は学年で二人ギョウ虫がいる子の一人でした。学校から指定された虫下しを飲ませて退治しました。息子はその虫下しがチョコレート味でたいそう気に入って飲みました。息子は私とは違ってよく食べましたし、身体も大きい方でした。私の実家も私の家も不衛生だったわけではありません。普通だったと思います。ただ強いていえば、実家にも我が家にも犬猫がいたことぐらいです。そして母親の私は息子にギョウ虫がいたことなど恥ずかしいとは思いもしませんでした。
最近の検便の容器はどんなに衛生的になっているのかしらと思います。私たちが小さかった頃と比較するのは大間違いです。先月、モモさんがおなかを壊しました。お注射一本で治りましたが、長引くようなら検便をしましょうといって持たせてくれた容器が見出し写真です。犬の検便の容器だって洒落てます。使いそうも無いのでモモさんの耳拭きのコットンを入れています。
親子二代ギョウ虫などをおなかで養っていましたが、ギョウ虫にも負けずに元気にしています。