チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

昔ながらの広東料理

2017年01月01日 | 日々のこと

曇り、19度、80%

 明けましておめでとうございます。

 新年快楽「サンリンファイロッ」

 

 暮れの30日、香港で一番高いビルの最上階の展望台に行くことになりました。日が沈んですぐの6時、主人と待ち合わせです。ぐるっと1周すれば終わり、思ったより時間がかからずに展望台から降りました。夕食は九龍サイドのいつも行くフュージョンの中華料理屋を予約してあったのですが、約束の時間までに1時間以上あります。私はお腹がペコペコでした。じゃあどこかに飛び込もうということになり、まず行ったのはペンニュンシュラホテル。主人の顔を知った支配人が出てきても、なにぶんにも暮れの30日ですから、夜の10時にならないと空かないと言われます。30日までならラフな服装で入れるペニュンシュラホテルですが、31日、元旦のディナーはドレスコードがあります。仕方なく、予約を入れているレストランの一つ上の階に行ってみました。エレベーターのドアが開くと、ここもまた大きな集まりがあっていて人ばかり。私のお腹はペコペコです。ひょいと主人の顔を見た支配人、主人が「二人だけど。」言うと手招きしてくれます。こういう時、大きな中華レストランでは店の隅っこに小さなテーブルと椅子を用意してくれるものです。何を食べようかと、いそいそ継いて行きました。

 なんと案内されたのは、 12人ぐらい入る個室です。お得意だとは言っても、暮れの30日、飛び込んだたった2人のために個室に案内してくれました。いやはや贅沢です。

 香港の広東料理も随分と様変わりしてきました。香港よりも早くから拓けて、租界があったパールリバーの奥の広州が広東料理の元です。西欧人が多かったせいでケチャップやレモンを使った料理が早くからあったそうです。広い中国、それぞれの土地に根差した料理があります。香港ならやはりカントン料理か海鮮料理です。

 地元の食材、味付けは醤油の色が濃くないのが広東料理です。オイスターソースや新しいところではXO醬も広東料理に欠かせません。最近食べる量が減った私たち夫婦、中華では3品で十分になりました。

 私が注文したのは、エビと百合根ときくらげの炒め物。 大きなエビがコロンコロンと入っています。きくらげは生のものです。ゆり根の甘み、きくらげの食感、エビを引き立てています。

 中華のベジタリアンは、豆腐、湯葉料理が主ですが、 この時期、こうしたキノコばかりの一皿もあります。アミガサタケ、マッシュルーム、ヒラタケ、きくらげ。一つまるで牛タンの薄切りのような名前のわからないキノコが入っていました。

 そして、広東料理には「砂鍋」と呼ばれるものがあります。小さな土鍋に入って出てくる料理です。冬ばかりか一年中、くつくつと音を立てて運ばれてきます。お野菜と春雨を合わせたものやお豆腐に鴨の舌を炊き合わせたもの、様々です。主人が頼んだのは冬ならではの、牛のすじ肉の煮込みでした。「医食同源」の食べ物は、冬ともなれば暖をとる、体の節々を養う、足りないものを補うことを考えます。ネギも大根も甘みを増してきて牛すじのこってりした旨さを受け止めています。

 赤ワインと牛すじとの相性も良く、贅沢な食事を終えました。久々の昔ながらの広東料理です。このお店は31階、つい先ほど100階からの夜景を見たばかりですが、ここからの香港の夜景の方が遥かに綺麗に思えました。生憎、お腹がペコペコな私は写真を撮り忘れています。こういう贅沢も香港生活の一面です。

コメント
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