チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

燕三条のご飯釜

2017年01月18日 05時38分08秒 | 日々のこと

曇り、17度、85%

 日本に向けての荷物を出しました。主人は香港でまだまだお仕事です。以前、バーレンに単身赴任したときはホテル内でしたので、身の回りの日常は自分でする必要がありませんでした。つまり、御歳60歳にして自炊生活をなさいます。簡単な料理でしたら作れます。でも、普段は台所に入りません。いえ、入らせません。主人が台所を使った後は物が飛び散る、物が溢れたままです。さて、どのお鍋を置いていこうか、フライパンはどれを置いていこうか、ここ数ヶ月考えました。私だって使い慣れたものは持って帰りたい、数置いていっても使い切れないとも思います。

 結局、フライパン2つ、お鍋が3つ、包丁一つ、あと細々。私が使っていたお鍋は片手鍋の大小を残しました。一つ、主人が取引先の方からいただいたお鍋がありました。2合炊きのご飯釜です。あの鋳物で有名な新潟県の燕三条で作られた鉄のお釜です。箱から出してきて、あら可愛い。蓋の白と取っ手の赤がアクセント。出張に出る前の日曜日、主人が自分でご飯を炊くと言い出しました。練習です。主人は、学生時代山岳部ですから飯盒やお鍋でご飯を炊くのは慣れたもの、最後に水加減だけ私が確認、火加減も自分なりに調整しています。美味しいご飯が炊けました。

 このお釜、もちろん煮炊きに使えます。ihにも対応しています。無水釜やダッチオーブンのようにケーキも焼けるそうです。火の当たりがまろやかなお釜です。いい物作りを目指す燕三条ならではのお釜です。荷物に鍋釜を詰めた後からはずっとこのお鍋で煮物を作っています。つまり、ここ数日、私も片手鍋2つにこのご飯釜で調理をしています。物が少なくたって十分生活できると、何やら送り出した荷物の多さを顧みます。日本にいた頃は家族でよくキャンプに行きました。今の私、一山の服に2冊の本に少ない調理器具、少ないお皿とお椀で生活です。久々のキャンプ生活です。

 食器も多すぎても持て余すだろうしと数少なく残しました。ナイフやフォーク、 主人においていくのは、エアーフランスでもらったものです。まだテロなどという前、ちゃんとステレンレスで出来ていました。スチュワーデスのお姉さんに「これください。」と言うと新しいのを2組持ってきてくれました。私が戻った時のために2組揃えて置いて行きます。

 モモと私がいなくなった後の主人の生活を考えると心配ですが、きっと自分の時間を自分だけのために楽しんでくれると思います。さて、今晩、いよいよ出張からお戻りの主人です。玄関のドアーを開けたら、声がこだまするのに驚くことと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする