曇、6度、60%
福岡の隣接地に糸島という土地があります。歴史ある土地で、海在り山在りの町です。最近は酪農や移住してきた人たちに依る町興しも盛んです。その糸島の採れたてのお野菜を箱いっぱい頂戴しました。 市内の産地直送のお店のものよりはるかに新鮮で、整ったお野菜ばかりです。お野菜がお高いので助かります。でも、私一人なのよねえ、と笑います。 あっ、この方もいます。葉物が多いので、お浸しにして食べればなどと考えます。
たまたま行ったお店の冷凍庫の中に高知から入ってきている鰹のタタキがありました。「明神水産」と書かれています。「明神水産」の鰹のタタキはお取り寄せで幾度か食べました。藁焼きの香ばしさ、身の締り具合、美味しかった記憶があります。この一年、福岡で買い求めた鰹のタタキはどれもがっかりするものばかりでした。福岡にいれば鰹のタタキなど食べなくても美味しいお刺身がたくさんあります。タタキを見た途端、朝着いたお野菜が頭をよぎりました。
菜の花と小さなおカブをあしらった鰹のタタキのサラダです。さっと湯がいた菜の花と生のおカブを鰹のタタキと合わせます。おカブは生でも柔らかく甘みがあります。菜の花のほろ苦さは春の土を思わせます。そして、「明神水産」の鰹のタタキは藁の香りとともにいい身の締り具合です。ニンニクも柑橘のお醤油も使いません。 岩塩をガリガリとおろして、オリーブオイルを回しかけただけの一皿です。新鮮なお野菜、きちんと作られた鰹のタタキ、そして美味しいお塩と美味しいオリーブオイルでいただきます。
急に冷蔵庫の野菜室が重くなりました。あれも作ろう、これも食べたいと台所に立ちます。贈られてきた糸島のお野菜の直送の市場が我が家から車で西に20分ほどのところにあるのを教えてくださったのは、パグの「花さん」のママです。前を通っても行かないままでした。素敵な贈り物ありがとうございます。箱のお野菜がなくなったら、市場に行ってみますね。さて、今日は水菜たっぷりのお鍋を作ります。