チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ミツマタの花

2023年03月21日 | 

雨、13度、92%

 「ミツマタ」、小学生の頃だったか、和紙の原料として「コウゾ、ミツマタ、ガンピ」と覚えたのことを思い出します。和紙に限らず、世界の手漉きの紙の魅力は使われる素材の違いが直に出て来るところです。日本も地方地方によってたくさんの手漉き和紙があります。燻んだ真っ白でない紙の手触り、墨を使った時の映り具合、紙の奥深さを感じます。最近では万年筆でも滲まない和紙もあります。日本の和紙、中国の手漉き紙、インドの手漉きのレター紙、私の机の中に仕舞われています。

 昨年の今頃、「植物市」に行きました。「ミツマタ」と書かれた裸木が売られていました。庭には植え付ける場所はもうありません。おじさんにどのくらいの大きさに育つのか?どんな花をつけるのか?尋ねた後、買ってしまいました。座敷に面した庭の一角、造園屋が植えた「ネズミモチ」がありました。見栄えのよくない木です。2本並んで植えられていました。可哀想だけどその1本を掘り起こしてそこに「ミツマタ」を植えました。

 植えてすぐ、枝先に小さな朱色の花を咲かせた「ミツマタ」です。花のすぐ後から緑の葉が吹きました。名前の通り、枝も葉も3つに分かれています。 花は小さな花の集合体、微かに香りがします。いい香りです。何の匂いにか似ています。思い出せず幾度も匂いました。花が落ち、葉が吹くと花芽が付くまで一年中緑の木となります。この朱に似た花色は神社の鳥居の色に似ています。懐かしさを覚える色合いです。

 この座敷に面した庭は、「白椿」「沈丁花」「ミツマタ」「つつじ」の順で春の花を咲かせます。昔からある蹲の石の横、草も木も日本らしい物を集めています。当たり前ですが、「ミツマタ」の影もやはり3つ股に分かれています。 地面に映った影まで可愛い。枝の成長がゆっくりなので、切り花にせず今年も切らずに置くつもりです。

 パーティションの向こう、居間に面した庭には昨日、チューリップ1号が咲きました。 香港にいる主人に庭の花便りを送ります。主人の昨日の返事、「長女の咲子さんですね。」と命名してくれました。雨が降り続くそうです。桜も蕾を膨らませています。花の季節、到来です。


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