晴、9度、72%
義母が老人施設に入所して1週間が経ちました。骨折入院、約11ヶ月の入院生活を経て、病院から直接施設に向かいました。お天気は上々、「施設には入所したくない。」そんな義母の思いは退院の時、病院の人たちに見せた涙で十分感じます。でも、これ以上は一人での生活は無理な状態です。まして冬に向かいます。
着いた施設では職員の方に快く迎えていただきました。義母は一度施設の見学に訪れています。これから一人で寝起きする部屋には義父の遺影と自宅の庭のガーベラを一輪飾っておきました。少しでも早く馴染んでもらおうと、午前中の入所でした。
着いてすぐ昼食です。食事は1階の食堂で入所者全員でいただきます。決められた席は4人テーブルでした。母を残して私は部屋の整理に戻りました。昼食後、部屋の戻って来た義母は「みんな静かに何にも話さん。」と言いました。でも義母の今の関心は自分の部屋や荷物のことです。朝から動きましたから疲れただろうと思い、部屋の片付けもそこそこにその日は引き上げました。夕飯が終わった頃電話すると、「みんな何にも話きらん。(話すことができない。)」と言います。「明日も行くからね。」と電話を切りました。
翌朝9時過ぎには行くと、施設のケアマネージャーの方が私を待ち構えていました。「お母さん、ずっと不機嫌でどなたとも言葉を交わしません。どうしましょうね?」考えあぐねたご様子でした。部屋に行くと不機嫌そのものの義母がいました。「テーブルの向かいの女性が先輩風を吹かせるから好かん。」この女性がお気に召さないようです。長いこと部屋で雑談を交わし、実家に戻り義母から頼まれたものを届けて午後も遅く帰宅しました。3日目、やはり変わらぬ状況です。急に思いつき仕事中だろう息子に電話を入れました。電話を義母に渡します。「時間ができたら、会いに行くからね。」そんな息子の言葉に義母の表情が一変で明るくなりました。
相変わらず食後は部屋にすぐ戻る生活が続いています。それでも日に日に落ち着いた様子が感じられます。赤いガーベラが枯れるのが心配な母にシクラメンの鉢を持って行きました。毎日2時間近くは義母の愚痴を聞きます。答える術はなくても聞くだけでもと思います。時には昔話しに大笑い。我が家の夫婦喧嘩の話など面白そうに聞いてくれる義母です。
金曜日からは兼ねてから決まっていた用事で私は上京しました。「毎日電話するからね。」と義母に。施設の方達にもくれぐれもよろしくとお願いして来ました。みなさん細かく配慮してくださいます。今回の私の上京はいつもより1日長くなります。福岡に戻るのは明日の昼過ぎ。ココさんをお迎えに行く前に義母の顔を見に施設に車を飛ばすつもりです。
自分の感情を抑えながら少しづつ笑顔が戻って来た義母に感謝しています。40歳を過ぎた息子ですが、孫の力の大きさをつくづく感じます。義母の今後の様子をまたお伝えできると思います。
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